スマートホームと生活環境UIの研究事例や最近のウェアラブル、IoT技術の動向を交えながら、京都産業大学の実験住宅ΞHome(くすぃーほーむ)における数々の研究システムとそのエンターテインメント応用について紹介します(CEDEC2014インタラクティブセッションで展示した浴槽システムはその一部に過ぎません)。その上で、今後の生活シーンにおける生活密着型のエンターテインメントやコンテンツ、サービスの可能性と課題について述べます。
講演者プロフィール
平#重行
オージス総研、イメージ情報科学研究所、KRIなどを経て現職。子供の頃からプログラミング(主にゲーム作りなど)とピアノ演奏や電子楽器いじりなどしてきた延長線上で、趣味や仕事でインタラクティブな楽しい・面白いもの、そのためのツール作りなどをしています。最近は、家を改造(ハック)してインタラクティブな環境にする研究を中心に活動中。名前は平#と平♯と平井どれも使います。
Twitter @shigeyuki_hirai
Facebook shigeyuki.hirai
Web http://ubiqmedia.cse.kyoto-su.ac.jp/
Blog http://hir.ai/
《講演者からのメッセージ》
スマートハウスというと日本ではエネルギー関連の物事のように認識されがちですが、個人の生活をスマートで豊かにするという意味ももっとクローズアップされても良いと考えています。今回の発表は、家そのものをUIやアプリケーション環境にする数々のアイデアとその実装例を紹介しますが、それらの発想には、子供の頃から、また日頃の生活からの遊びや楽しむ要素を見つめ直すという考え方が共通しています。コンテンツやメディア技術を活用したエンターテインメント産業の一つの方向性として、スマートで豊かな日常生活空間を実現する、という考えを皆さんと共有できれば幸いです。