従来のモバイルゲーム分析に関する発表の多くは、プレイヤーの行動ログという"頼れる”データの存在を前提としていました。しかし現実には「どのタイミングで広告を打つべきか知りたい」といった、ログに"頼れない"分析に対するニーズもあるかと思います。未来のプレイヤー情報を取ることが叶わなくとも、Apple App StoreやGoogle Playに代表されるアプリマーケットから収集した情報を活用することで、データに基づく意思決定を少しでも支援できないだろうか?そんな思いから、既存の商用サービスや論文の内容を参考にしつつ、実際にシステムを組んだり分析してわかったことを発表します。
講演者プロフィール
竹村 伸太郎
1978年生まれ、奈良先端科学技術大学院大学卒。 2008年バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテイメント)入社。 2012年より現職。
元々は3Dグラフィックスを専門としていたが、転籍のタイミングで心機一転し、大規模データ解析の仕事に従事。”CG屋”に徹していた頃とは違い、アウトプットの見た目に派手さこそないものの、マーケットが大きくて多様な分、技術革新のスピードが速く、また業種を超えた交流がとても盛んな”分析屋”というポジションを今は楽しんでいます。
著書に「DirectX+XNA 3Dプログラミング入門」(2008)。過去のCEDECでの講演に、「データ活用で生産性UP!統計分析を伴うツール開発の舞台裏」(2011)。
《講演者からのメッセージ》
これまでの開発・分析経験から、出来るだけ低いコスト(短納期・低予算)で皆様の業務に生かせそうな話題を中心に取り上げ、お役に立てられればと思っております。よろしくお願い致します。