VISTouchは複数のモバイル端末(iOS, android)等をディスプレイ面に重ねたり、接触させたりすることで、それぞれの相対的な位置関係を動的に取得します。詳細な3軸の位置、角度を取得し、さらに2台、3台と複数の端末を様々に連携させることができます。
例えばテーブルの上にタブレットを置き、そこに、3D空間を上から見た絵を表示させ、その任意の場所にスマートフォンを接触させると、スマートフォンの画面にはその位置、その方向、その角度の映像をリアルタイムに表示できます。これはタブレットにGoogle Mapsを、スマートフォンにはStreet Viewを表示するようなことも可能です。さらに3台目のデバイスをタブレットに接触させたり、スマートフォンに接触させれば次々にデバイスを増やしていくことも可能です。
VISTouchモバイル環境の新しいインターフェースとしての未来を切り開いていきます。
講演者プロフィール
安本匡佑
1980年生まれ、2010年東京芸術大学大学院映像研究科博士後期課程修了、博士(映像メディア学)
今年度より神奈川工科大学情報メディア学科の任期付き助教。
身体意識をテーマとしてインタラクティブアートを中心に制作活動しつつ、ゲーム、アニメーション、インターフェース等の研究開発も行う。
近年の作品ではゲーム作品「Pavlov」、アニメーション作品「factory of dream」、インタラクティブ作品「The Light Shooter」等がある。
CEDECには3年連続で出展、CEDEC2013ではインタラクティブ発表大賞を受賞
《講演者からのメッセージ》
VISTouchはこれからのモバイル環境を大きく変える可能性を秘めたインターフェス技術です。シンプルなシステムゆえに端末に依存せず応用範囲も広く、今後の開発の参考にぜひ立ち寄って体験してみてください。
寺岡 丈博
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了.博士(学術).慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター本部助教を経て,2014年より東京工科大学メディア学部助教.自然言語処理の研究に従事.情報処理学会,人工知能学会,各会員.