ゲームサウンドの音響バランスの調整は非常に難しく、ちょっとした事がバランス崩壊の引き金になります。
多くのゲームはサウンドコンフィグを設け ユーザーによる調整が出来るようになっていますが、クリエーターとして提供するべきバランスとは一体何なのか?今回はユーザーに対してコンフィグを設けず に満足していただけるかをFINAL FANTASY XIII-2で新しく作成したオーディオリファレンスの解説を行いながら考察を述べたいと思います。
講演者プロフィール
矢島 友宏
1996年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社
開発部サウンドグループのマネジメントを行いつつサウンドディレクション、
サウンドシステム設計、効果音作成も行う。
代表作はゼノギアス、ベイグラントストーリー、聖剣伝説4、FINAL FANTASY XI~XIII-2
<講演実績>
GDC 2010 FINAL FANTASY XIII's MASTS
CEDEC2010「ゲームオーディオ」 ~ 未来への提言 ~
CEDEC2010ゲームサウンドにおける理想的なサラウンド体験提供への挑戦~技術交流の取り組み事例~
その他多数
《講師からのメッセージ》
菅沼 篤
株式会社スクウェア・エニックス
開発部サウンドグループ
サウンドデザイナー
2005年、株式会社スクウェア・エニックス入社。
<過去の開発タイトル>
FRONT MISSION5 Scars Of War
聖剣伝説4
The Last Remnant
FINAL FANTASY XIII
FINAL FANTASY XIII-2
Agni`s Philosophy
など
<過去の講演>
AES-Tokyo 40th International AES Conference / Spatial Audio
In Pursuit of Spatialized Sound in Games:
Constructing spatial audio environments -fully based on the main direction of FINAL FANTASY XIII
《講師からのメッセージ》
染谷 和孝
1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、
(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、
ソニーPCL株式会社を経て、2007年(株)ダイマジックのスタジオ設立に参加。
2012年、株式会社東海サウンドに所属を移し、ゲーム・映画・展示作品を中心に
サウンドデザイナー、ミキシングエンジニアとして活動中。
2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアー、
2010年よりAES日本支部 例会役員を担当。
●最近の主な担当作品●
映画、映像作品:「Final Fantasy Ⅶ / AC Comp版」、「Rookies劇場版」、「カイジ1,2」(プリミキシング担当)、「ホタルノヒカリ」(プリミキシング担当)
ゲーム作品:「Final Fantasy ⅩⅢ」、「Final Fantasy ⅩⅢ 2」など