実写映像からの2.5次元オブジェクト取り込みによる、新たな Narrative point of view の獲得。

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日時:
2013年08月23日(金)14時50分〜15時20分
形式: ショートセッション(25分)
受講スキル:
職種と無関係に、内容はご理解頂けると思います。若干のCG、CVの知識があれば理解が容易な箇所がありますが、発表の趣旨は技術的なことではありません。
受講者が得られるであろう知見:
ゲーム・ナラティヴに着目したUX設計手法と、その具体的な事例。
セッションの内容

昨今、ゲーム・プレイヤーの「物語の語り手」としての役割に注目が集まっています。従来の、会話やテキストを対象とした物語研究では、一人称や三人称といった「語り手の視点」による物語の分類がなされています。一方で、ビデオ・ゲームにおいては、テクノロジーの力で新しい「語り手の視点」を創り出す事が出来ます。従来の物語研究では分類不可能な、新しい物語が模索されていると言えます。このセッションでは、まず、「語り手の視点」をUX設計領域と捉える事の重要性を確認します。そして、プレイヤーの日用品を2.5次元オブジェクト化してゲーム世界に取り込む事で、従来にない「語り手の視点」を創出した開発事例(3DS)を紹介します。


講演資料

  • C13_44.pdf

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講演者プロフィール

藤田至一

藤田至一
所属 : 東京芸術大学映像研究科

学歴)明治大学農学部卒業。東京藝術大学大学院映像研究科修了。映像メディア学博士。職歴)株式会社SCE,株式会社ハル研究所などで研究および企画開発を担当。ゲーム以外では、佐藤雅彦氏のメディア・アート作品制作および展示、映像編集システム開発など。教職歴)東京芸術大学非常勤講師、デジタルハリウッドでのOpenGLプログラミング講師、CG-ARTS協会での問題検定委員など。


《講師からのメッセージ》

私は、ここ数年、アカデミックな研究現場と、ビデオ・ゲームやメディア・アート作品の制作現場を行ったり来たりしています。テクノロジーのブラックボックス化が避けられない中で、故横井軍平氏の「枯れた技術の水平思考」を実践するために、テクノロジーとクリエイティヴ双方がどうあるべきかを考えています。今回のセッションを肴に、是非、皆さんと議論したいと思っております。よろしくお願いします。