スマートフォンのアプリストアが登場したことによって、誰でも全世界にゲームを販売できる文化が成立してから5年余り。近年ではOUYAを初めとしたオープンなゲームハードが登場し、既存のゲームハードもXbox LIVE Indie GamesやPlayStation Mobileなどのサービスによって、小規模・個人のインディーゲーム開発者が参入できるようになりました。
また、次世代ゲームハードであるPlayStation 4、Xbox Oneもインディーゲームの誘致と開発環境整備には目覚しいものがあり、プラットフォーマーの積極的な姿勢がうかがえます。
これまでスマートフォンやPC向けにゲームをリリースしていたインディーゲーム開発者は、活躍のフィールドを「ゲーム専用機」にも広げつつあり、日本のインディーゲーム文化とゲーム産業は大きく変化するものと考えています。
今回は実際にPlayStation MobileとXbox LIVE Indie Games向けに先陣切ってタイトルを配信した個人開発者を招き、実例を交えつつ、「オープンなゲームハードウェア」の期待と未来について、幅広い視点からディスカッションします。
※ 本招待セッションは、IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本)とのコラボレーション企画セッションとなります。
講演者プロフィール
一條貴彰
1986年生まれ。大学院時代から株式会社CRI・ミドルウェアに関わり、2010年に入社。
スマートフォン・コンシューマゲーム機向けミドルウェアの販売を担当する。
同社のインディーゲーム・学生向け無償サウンドミドルウェア『ADX2 LE』の発起人であり、専門学校や大学でのツールの授業活用を提案。ミドルウェア会社の立場から、ゲーム産業全体のサウンド技術の向上を支援する。
2012年からNPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)の執行部員を務め、日本発インディーゲームの発展に貢献するべく活動中。
趣味でゲーム開発も行っており、同人ゲーム開発サークルにて数度コミケに立った後、現在は個人でOUYA/iOS向けのゲームを開発・配信している。
《講師からのメッセージ》
佐川 直樹
2000年から同人ゲームソフト制作サークルとして活動開始。
Windows(DirectX)向けのゲーム制作から始まり2006年からXNAへ移行。
「XNA Game Studio Japan 2008 Spring Contest」
「XNAゲームクリエーターコンテスト2008」にそれぞれ参加して優秀賞を受賞。
後にXboxLIVEインディーズゲーム向けのゲーム制作活動を中心に11作を制作・公開。
2013年からPlayStationMobileへ移行。現在2作を制作・公開。
《講師からのメッセージ》
北山 功
1977年大阪府松原市出身、大阪電気通信大学卒業、大学時代には電子技術研究部に所属。
コミックマーケットに約20回サークル参加、ドークボットで講演、センス・オブ・ワンダー ナイトで講演、IGDAで講演。
作品:『僕は森世界の神になる』『天才科学者ばいおるる』『QUALIA』など20作品以上に及ぶ。