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ディライトワークス株式会社


HMDの人間工学とその安全で快適な利用に向けて

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日時 : 9月1日(金) 16:30〜17:30
形式 : レギュラーセッション
受講スキル :
これからHMDでのVRコンテンツ作成を始めるクリエーターの方を対象としますが、デバイスとしてのHMDを開発される方にも参考にしていただけます。わかりやすい解説をめざしますので、特別な受講スキルは必要ありません。
受講者が
得られるで
あろう知見
HMDを利用した映像表示コンテンツを制作する上で、あるいはHMDを開発する上で利用者が安全で快適に利用できるように考慮すべき事項。
例えば、VR酔いをできるだけおさえるための方法や、首の疲れにくい映像コンテンツのポイントなど。

セッションの内容
一般ユーザーへの普及が加速しつつあるHMDについて、安全で快適な利用が確保されるために考えるべき人間工学とは何か、またその上で映像制作においておさえるべき点は何かについて解説し、現在進めらつつあるISOでの国際標準化についても紹介します。
HMDの人間工学として、(1) 表示装置としてのデバイス特性、(2) 表示されるコンテンツ特性、(3) 身体装着装置としての特性の3つの観点で、最新の科学的知見についても紹介し、おさえるべき事項について解説します。例えば、(1)デバイス特性では近接する立体ディスプレイによる影響、(2)コンテンツ特性では、VR酔いや視聴後の平衡失調への影響、(3)装着装置の特性ではバランスの影響等を中心に取り上げます。


講演資料

  • C17_229.pdf

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講演者プロフィール

氏家 弘裕

氏家 弘裕
所属 : 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
部署 : 人間情報工学研究部門
役職 : グループ長
経歴:
1995年工業技術院(現所属の前身)入所。運動視差や両眼立体視など奥行き知覚研究に従事するとともに、映像酔いや3Dによる視覚疲労に関する生体影響特性の研究に従事。また2004年の映像の生体安全性に関するISO国際ワークショップ開催を事務局として運営するとともに、翌年のISO国際ワークショップ合意文書(ISO/IWA3:2005)発行や、その後のISOでの映像の生体安全性国際規格化などに携わる。
主な著書(いずれも共著)
「視覚心理入門-基礎から応用視覚まで-」、「立体視テクノロジ--次世代立体表示技術の最前線-」、「人工環境デザインハンドブック」など
《講演者からのメッセージ》

VRの社会での注目が拡がりつつある中で、HMDの利用によりこれを体験することによる驚きや楽しみを感じたり、さらには娯楽以外でもその便利さが探求され、これまでとは全く異なるディスプレイの利用が社会に浸透していくことは、新たな技術の展開を眼の辺りにするものであり、大変に楽しみです。
ただし、これをしっかり支援していけるために、HMDの人間工学、とりわけ私の視点では、「映像酔い・VR酔い」にきちんと対処する方法を考えていきたいと思っており、これまでに集められたさまざまな知見をもとに皆さんと一緒に考えていくことができればと思います。

兵頭 啓一郎

兵頭 啓一郎
所属 : 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
部署 : 人間情報研究部門
役職 : 外来研究員(本務:コニカミノルタ(株))
経歴:
1996年から2006年まで,USシリコンバレーにて,ローカルの人と一緒にモノ(HW),コト(SW)づくりを行った.
2011年より,IEC TC 110 Electronic Display Devicesの国際副幹事を務め,ディスプレイに関する標準化,規格作りに携わる.
2013年より,ISO TC159/SC4/WG2 ディスプレイの人間工学 にて,エキスパートとして人間のディスプレイとの関わり方について標準化,規格づくりに携わる.
これまで,ディスプレ関連の学会,SID,IDWなどで標準化などについて数回講演を行う.
《講演者からのメッセージ》

 とにかく作ればいい,動けばいい,というわけではない.気持ちよく,長く楽しんで貰わないと.そのためには,使う方のことをよく研究し,どうすれば気持ちよく,楽しく使って貰えるか を考え,その結果を仲間と共有しよう.そのために,人間工学という学問があり,技術標準化,という仕組みがある.
 今回,Head Mounted display,AR,VR などに人間工学,技術標準化 がどう係われるか,どう進めていくことができるか,を皆さんと一緒に考えたい.

多田 充徳

多田 充徳
所属 : 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
部署 : 人間情報研究部門
役職 : 研究グループ長
経歴:
2004年産業技術総合研究所入所.以来,製品と身体の適合性をコンピュータ上で評価するための身体モデル(デジタルヒューマン)に関する研究に従事する.また,2010年と2014年から2016年には子どもに安全なライターに関するJIS規格 (JIS S4803)の原案作成に携わり,2013年からは消費者庁消費者安全調査委員会専門委員を務めるなど,製品の安全性評価とその標準化にも興味を持つ.
《講演者からのメッセージ》

HMDは設計支援ツールとしてもとても有用です.身体に適合した製品を設計するためのデジタルヒューマンモデルの開発が専門のため,今まではユーザとしてHMDを活用してきました.しかし,ひょんなことから,HMD自体の身体適合性を評価することになりました.手探りで実験計画を立てていますが,皆さんと一緒に考えながら,より良い,そしてより現実に即したものにしていきたいと思います.

共同研究・開発者

池野 英徳(ISO TC 159国内対策委員会(JENC))
渡邊 洋(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)