IPv4-IPv6 移行期のP2Pゲームクライアントに求められる技術

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日時:
2012年08月22日(水)15時20分〜15時50分
形式: ショートセッション(30分)
受講スキル:
・TCP/IPの基礎知識・Socketプログラミング・NAT越えに関する基礎的な知識 <br />・(あればなおよい)トンネリング/デュアルスタック/トランスレータ等、IPv4/v6共存技術の基本知識
受講者が得られるであろう知見:
・P2P型通信を行うゲームクライアントがIPv4-IPv6 移行期に遭遇する問題の認識 <br />・上記問題解決に対するアプローチ方法
セッションの内容

IPv6ネットワークへの対応さえすれば、IPv4-IPv6移行期、もう何も怖くないのだろうか?
そんなことはない!
IPv4ネットワーク延命のための技術によって、既存のIPv4ネットワークは、ゲームでのP2P通信に適さないものへと変貌を遂げようとしている。
そしてこれは、既存のIPv4ネットワークで動作しているP2P型のオンラインゲームの動作不良やユーザエクスペリエンスの低下に直結する。
このセッションでは、この先、開発者/ユーザが遭遇するであろうIPv4ネットワーク環境の変化と、その変化に耐えるための手法、さらに、そこにIPv6対応を織り交ぜた実装手法についての解説を行う。


講演資料

  • 181_CEDEC2012.pdf

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講演者プロフィール

佐藤 元彦

佐藤 元彦
所属 : 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
役職 : スタジオITセンター 技術サポートグループ<br/> スタッフ

2008年 株式会社コナミデジタルエンタテインメント入社。
オンラインゲームのネットワーク技術開発、特にNAT越えアルゴリズム、IPv4/v6デュアルスタックP2P通信ライブラリの開発を担当。


《講師からのメッセージ》


「IPv4枯渇」という変化に対して、オンラインゲームをユーザに提供する我々は何をすべきだろうか?
この問いに対し、「IPv6移行」というキーワードが真っ先に思い浮かぶだろう。だが実際、それだけでは不十分だ。
「IPv4-v6移行期」には「IPv6移行」だけでなく、「IPv4-v6共存技術」による「既存IPv4ネットワークの劣化」にも注意しなければならない。

今、IPv4上で動いているオンラインゲームが、もう一歩先の未来で直面する問題とはいったい何か?その局面で我々はどういう実装をしてゆくべきなのか?
その答えはセッションで、お話しします。