ゲームに使える翻訳支援ツールの要件

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日時:
2012年08月22日(水)11時20分〜12時20分
形式: セッション(60分)
受講スキル:
ローカライズ業務における翻訳効率化、品質向上、作業量削減を検討している方。翻訳支援ツールに興味のある方。ローカライズ対象のテキストアセットを Excel 管理から脱却したい方。ツールの使用経験は必須ではありませんが理解の助けにはなります。
受講者が得られるであろう知見:
ローカライズ版 SimShip固有の問題と、それに対処する上で必要な「翻訳支援ツールおよびワークフローの要件」。また、一般的な翻訳支援ツールとソフトウェア向けツールの違い。
セッションの内容

翻訳支援 (Computer Assisted Translation) ツールはゲームのローカリゼーションでもかなり一般的な用語となりつつありますが、ひとくちに翻訳支援ツールと言っても各ツールには特化した用途があるのが通常です。レンチでネジを閉めても生産が上がらないのと同様、用途の異なるツールを使ってはせっかくのツールも足手まといにしかなりません。本セッションでは、「開発中のソフトウェア」のローカライズアセットを翻訳するために求められるツールの要件を一般的なワークフローに沿って挙げていき、必要な機能と仕様の概要を一般的な翻訳フローの流れに沿って具体的に提示します。


講演資料

  • 99_CEDEC2012_game.pptx

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講演者プロフィール

矢澤竜太

矢澤竜太
所属 : 株式会社サイバーコネクトツー
役職 : サウンド課ローカライズ室<br/> ローカライズ担当


IT系ローカライズ会社に英日翻訳者として勤務後、ゲーム専門翻訳者 (フリーランス) として活動。2011年、ローカライズ担当としてサイバーコネクトツー入社。IGDA日本のSIG-GLOCALIZATIONアクティブメンバー、ゲーム業界のボランティア翻訳者。CEDEC 2011ではセッション「社内外でさまざまに存在するローカライズの壁を越えよう」のパネル登壇、およびインタラクティブセッション「ゲーム開発現場における翻訳支援ツールの活用」出展。


《講師からのメッセージ》

翻訳支援ツールというと「翻訳品質やメッセージの一貫性を向上!訳文再利用性を高めてコストを削減!」といったフレーズで紹介されることが多いですが、SimShip/リリース後の継続的更新が前提のゲーム業界においては、最も有用な機能は別のところにあります。
そしてそれらは、「ゲームのローカライズ」という極めてニッチな市場である以上、ゲーム業界側が意識して注目しなければ活かすことができません。本セッションがその一助になれば幸いです。

私の掲げる目標は「製品に価値を付加しない作業はできるだけコンピューターに任せよう」という、オフィスオートメーションの原点とも言えるものです。現在弊社では運用開始できておりませんが (計画進行中ではあります!)、8年間の IT 系ローカリゼーション経験から得た知見と、海外ゲーム開発会社がGDC等で紹介したプロセスを組み合わせて、「これからのローカリゼーション」に求められるツールの姿を紹介していきます。