スクウェア・エニックス サウンドグループでは実機データを制作するオーサリングツール以外にも、開発効率を高めるために多数の内製ツールを制作してきました。
今回はその中で、音性素材の管理や波形の整形フロー等の実機実装前の制作初期に活躍するツール、そして、実機実装後のデバッグ時に活躍するツールについて紹介します。
これまでの他の発表でも映像だけは登場し、簡単な機能説明を行って来たツール群ではありますが、今回はその内部挙動にフォーカスし、実演デモを交えながら解説します。
紹介するツール群
・波形素材データベースとインターフェイス
・波形データの結合・分離を行うツール(WaveBuilder)
・ループ編集に特化した波形編集ツール(Mugen)
・マルチプラットフォームエンコードツール(EncodeMan)
・3D配置音の確認ツール(Zubabababaan)
・実機デバッグ用ツール(SoundDebugger)
講演者プロフィール
谷山 輝
2010年株式会社スクウェア・エニックス入社。
開発部 サウンドグループ サウンドプログラマーとしてツール開発・ドライバ開発に携わる。
過去の講演
CEDEC2011 進化するローカライゼーション
GDC2012 Audio Localization Done Right: Simultaneous Scripting and Recording
過去に携わったタイトル
ファイナルファンタジー零式
ロードオブアポカリプス
ファイナルファンタジーXIII-2
笠原 直
2004年スクウェア・エニックス入社。
いくつかのタイトルでVFX、BGレイアウト、物理、メモリ管理等のプログラムを経験し、サウンドチームでは主に実機プログラムを担当。
過去の講演
・CEDEC2010 内製サウンドドライバの戦闘記録
主な参加タイトル
・ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
・FINAL FANTASY XIII-2
・FINAL FANTASY XIII
・FINAL FANTASY 零式
・LORD of APOCALYPSE
・The 3rd Birthday
・タクティクスオウガ 運命の輪
・聖剣伝説4
など
南 明宏
専門学校卒業後、2006年入社。
入社後サウンド配属になり、内製サウンドドライバーとツールの開発に携わる。
FINAL FANTASY XIII
FINAL FANTASY XIV
等の開発に参加。