本セッションでは「なぜゲームは軽んじられてしまうのか」という疑問から始まった研究について、その研究過程と現在までの研究結果について発表する。
ゲームについての言説に疑問を持った私は、ゲームを取り巻く社会や人の捉え方について考えるため、「ゲームリテラシー」 や「メディアリテラシー」といった概念に着目した。そしてリテラシーの構築を促すために、情報環境を利用できるのではないかという仮説を立てた。
また、実際にユーザーがゲームをどのように捉えているのかを知るために、ゲームに対する意識調査を行った。これらから得た知見を報告する。今後、ゲームをどう捉え、どのように付き合っていくかについて、是非皆様と議論したい。
講演者プロフィール
松木 裕作
松原仁研究室所属
大学4年時から、デジタルゲームを取り巻く社会や人について、ゲームリテラシーや情報環境の利用という観点から研究を行っています。
◆過去の講演
日本デジタルゲーム学会2010年年次大会にて
「ゲームリテラシーの概念の分析と新しい視点の提案」というタイトルで発表させて頂きました。
《講師からのメッセージ》
CEDEC三度目の参加にして、初めて講演者側に立つという貴重な機会を得ることができ、とても嬉しいです。
担当教員である松原仁教授をはじめ、学会で意見を下さった方々、去年のCEDECでお話を聞いて下さった方々に感謝致します。
松原 仁
1986年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.
同年通産省工業技術院電子技術総合研究所入所.
2000年公立はこだて未来大学教授.
2002-2011年 NPOロボカップ日本委員会会長.
情報処理学会トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋委員会副委員長.
著書 「将棋とコンピュータ」(1994,共立出版)
「鉄腕アトムは実現できるか」(1999,河出書房新社)
「ロボットの情報学」(2001,共著,NTT出版)
「先を読む頭脳」(2006,共著,新潮社)