1. 目的
レンジスキャナ等の特別な計測機器を用いず、できるだけ手軽に人物の3次元顔モデルを作成する。
2. 概要
顔形状の事前知識に基づいて、顔写真1牧から3次元顔モデルを高速自動生成する手法をご紹介します。
事前知識として老若男女約1000名分の3次元顔モデルから学習される顔変形モデルと顔形状の分布モデルに基づいて、写真中の人物の3次元顔形状を推定し、対象人物らしい3次元顔モデルを作り出します。
3. 特徴
人物の顔写真から2.1[mm]の誤差を有する3次元顔モデルを平均1.2[s]で自動生成することが可能です。
提案手法はキャラクタ制作作業の効率化や、体験者自身のリアルな顔が映像中に登場するようなゲームやエンタテインメントシステムの実現に寄与できると考えています。
講演者プロフィール
前島 謙宣
2002年成蹊大学工学部電気電子工学科卒, 2004年同大学大学院工学研究科修士課程修了, 2007年早大大学院理工学研究科博士後期課程単位取得退学, 同年, 早大理工学術院助手, 現在, 同大学IT研究機構客員研究員, 博士(工学). コンピュータグラフィックスを用いたバーチャルヒューマンの構築に関する研究に従事. 画像電子学会, 電子情報通信学会, ACM, 各正会員.
森島 繁生
1987年東大・工・大学院電子工学専門課程博士修了,工博.同年成蹊大学工・電気工学科専任講師,1988 年同助教授,2001 年同電気電子工学科教授.2004年早稲田大学先進理工学部応用物理学科教授,現在に至る.1994年から1995年トロント大学コンピュータサイエンス学部客員教授, 1999 年より2008年国際電気通信基礎技術研究所客員研究員.現在,明治大学非常勤講師,新潟大学非常勤講師,早稲田大学デジタルエンタテインメント研究所所長.NICT客員研究員を併任.コンピュータグラフィックス, コンピュータビジョン,音声情報処理,ヒューマンコンピュータインタラクション,感性情報処理の研究に従事.