5.1ch時代に必要な3D音源配置・遮蔽・ツールについての講義です。
OpenALでは実装されていない各種音源種、遮蔽種、応用動作に関し、FF13、FF14での開発過程を経て、弊社サウンドドライバにて標準搭載されている機能の数々を解き明かします。
はじめに3D音源シーン全体とサウンドドライバ、ゲームプログラムとの全体構成を図示し、データ作成の為のオーサリングツールの紹介も行います。
プログラム実装の解説では基礎となるリスナーと音源/シーンの構造を説明した後、6音源種、3遮蔽種それぞれの計算原理と効果を開示し、さらに応用的なグループ化・ドア開閉、リバーブ補間のシステムを示します。
その中には回析・フィルタ・後方減衰・発音制御にまつわる解説も含まれます。
オーサリングツールの解説ではデータ配置用のLayoutTool、動作確認用のSoundDebuggerの挙動を、それぞれ画像と実際の操作ムービーを見て頂きながら解説していきます。
講演者プロフィール
土田 善紀
1996年スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社。
『ベイグラントストーリー』キャラクタ・モーションプログラム、『FINAL FANTASY XII』リード・リアルタイムレンダリング・プログラマーなど主に描画プログラム畑を歩むが、2006年末よりサウンドプログラマーに転向。
現在、開発部 サウンドグループ テクニカルディレクター
過去の講演は
CEDEC 2006 『ファイナルファンタジー XII』解体新書
GDC 2007 FINAL FANTASY XII Postmortem
CEDEC 2008 サウンド・システム検討会
GDC 2010 FINAL FANTASY XIII's MASTS
細江 一博
2003年株式会社スクウェア・エニックス入社。
主に効果音制作を担当。
「FinalFantasyXII」
「シグマハーモニクス」
「FinalFantasyXIII」
「FinalFantasyXIV」
等の開発に関わる。