10ヵ月でHDゲームを開発する方法 ~龍が如くを支えたテクノロジ~

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日時:
2010年08月31日(火)16時30分〜17時30分
形式: セッション(60分)
受講スキル:
大規模プロジェクトに係わった事がある、またこれから係わるプログラマ。 PS3やXbox360、Windows等ハイエンド環境で、C++を使用してのゲーム開発経験。
受講者が得られるであろう知見:
大規模プロジェクトを迅速に遂行するために必要な、事前準備や開発手順、デバッグ手法など
セッションの内容

タイトル開発の長期間化が進む中、一年未満の短いスパンでリリースを続けている「龍が如く」シリーズ。
これを実現するために、単なる人員の追加やリソースの使い回しだけではない創意工夫を行っています。
その秘密について、以下の三つの点を中心にプログラマーの立場から語ります。

・開発環境
 -メンバー構成と組織、特にベテランの活用と若手の育成
 -ボトルネックを見極めた上での機材やソフトウェアの導入

・技術
 -開発用マルチプラットフォームライブラリ
 -シェーダー運用とコンテントパイプライン
 -PS3への最適化

・デバッグ
 -龍が如くの基本的なデバッグ機能
 -安定した開発を行うための、開発環境の保守
 -膨大なゲームシステムを、いかに効率よくデバッグするか


講演資料

  • C10_P0064.pdf

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講演者プロフィール

加来 徹也

加来 徹也
所属 : 株式会社セガ
役職 : 第一CS研究開発部 フェロー

1993年セガ入社。AM2研でバーチャファイターシリーズの開発に従事。その後、AM11研やアミューズメントヴィジョンでSPIKEOUTやF-ZERO AX/GX 等の開発を経て、CS1研で龍が如くシリーズに携わる。1ではバトル関連、2・見参・3でメインプログラマ。
《講師からのメッセージ》

同じメンバーで同じゲームを長期間開発していると、様々な恩恵が得られます。
今回はその中でも「早く開発するための工夫」について紹介し、開発の一助にでもなれたら幸いです。

厚 孝

厚 孝
所属 : 株式会社セガ
役職 : 第一CS研究開発部 プログラムグループリーダー

1997年セガ・エンタープライゼス入社。DC「Hundred Sword」Xbox「Panzer Dragoon ORTA」チーフプログラマを経た後、複数のタイトルにてCPU/GPU最適化を行う。PS3版「龍が如く」シリーズでは、システムライブラリ層を担当する。

時枝 浩司

時枝 浩司
所属 : 株式会社セガ
役職 : 第一CS研究開発部 プログラムグループリーダー

1976年生まれ、2001年セガ入社。「スーパーモンキーボール」、「F-ZERO AX/GX」の開発を経た後に、
2004年より「龍が如く」シリーズの開発に携わっている。
2010年発売の「龍が如く4 伝説を継ぐもの」ではメインプログラマを務めた。