バンダイナムコスタジオ開発の3タイトル
「Hirogami (ひろがみ)」
「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism(シャニソン)」
「EXCYCLE (エキサイクル)」
を例に、それぞれのサウンド実装で抱える「助けて!」を
3名の若手社員たちがCRI Atom Craft(ADXのオーサリングツール)を駆使してどう乗り越えたのか。
実際のプロジェクトでの工夫やノウハウを交えながら、その実例をご紹介します。
各タイトルとトピックの紹介
■Hirogami (ひろがみ)
「Hirogami」は、折り紙の世界を舞台に、一枚の紙が自由自在に変形し、美しい景色を駆け抜け、謎を解き、敵を倒す、神秘的な冒険を繰り広げるゲームです。繊細な和紙の質感を生かした音響と日本の伝統色を取り入れた楽曲で、幻想的な世界を体験できます。
サウンドに関しては演出設計から制作、実装に至るまでの全工程を一人で担当しました。その中で避けて通れないのは膨大なサウンド物量との戦いでした。
この課題を、Atom Craftを活用してどのように乗り越えたのかをご紹介します。
■アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism
「シャニソン」のMV(ライブシーン)では、まるで現地のライブ会場にいるかのような没入感を高めるサウンド演出「ライブステージ音響モード」を搭載しています。
その魅力と実装過程をAtom Craftの機能とともにお伝えします。
■EXCYCLE
新人研修プロジェクト 「GEMini 2022」で開発したタイトルです。
「エンジニアの手が空いていない!」「開発期間がタイト!」といった小規模開発ならではの悩みに対して、Atom Craftの機能をどのように活用しながら実現したいことを詰め込んでいったのか。その工夫をご紹介できればと思います。
講演者プロフィール
大町 祥輝

2019年 CRI・ミドルウェアに入社。
主な業務は「CRI ADX」のライブラリの開発・ユーザーサポート。
■過去のCEDEC講演
CEDEC2021: スマホ音楽ゲームが変わる!楽器レベルの低遅延再生への挑戦
CEDEC2023: 「俺の声を聞け!」ゲームのための音声入力技術
《講演者からのメッセージ》
この度はバンダイナムコスタジオの方にご協力いただき、ADXの実際の使用例を紹介いただけることとなりました。
聴講者の皆様には実践的な情報を通して、自身の業務に生かせるものをお持ち帰りいただければ幸いです。
大木 奏弥

2020年入社。
「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism」のミュージックディレクターとして、サウンド演出の設計やBGM制作、ディレクションを担当。 その他コンポーザーとして「サバイバルクイズシティ」「太鼓の達人」「アイドルマスター」「塊魂」シリーズに参加。
■過去のCEDEC講演
2021年:「最初の準備でほぼ決まり!? 愉快爽快!サウンド開発進行のススメ」
《講演者からのメッセージ》
ライブ会場にいるかのような臨場感ある音響体験を実現するために、肝となる要素をどのように設定し実装に至ったのか、その過程をお話しできればと思います。
「シャニソン」のライブMVを通じて、まだ現地でライブを体験されたことのない方にも、実際のライブ鑑賞に興味を持っていただけたら嬉しいです。
燕 青

2019年入社。
サウンドディレクターとして「Hirogami」「NARUTO X BORUTO 忍者BORUTAGE」「しげるプラネット」、サウンドデザイナーとして「太鼓の達人」「鉄拳」「BLUE PROTOCOL」「サバイバルクイズシティ」などに携わる。
■過去のCEDEC講演
2023年: 「サウンドクリエイター新人研修の改革」インストラクショナルデザインの活用
《講演者からのメッセージ》
ADXの活用は奥が深く、まだまだ自分自身も学びの途中です。それでも新しい世界の音をつくることには、いつもワクワクしています。その気持ちを大切にしながら、心強い味方であるADXと一緒に"音の冒険"へ出発しましょう。
坪井 リヒト

2022年入社。
新人研修プロジェクト 「GEMini 2022」で開発したタイトル「EXCYCLE(エキサイクル)」にてサウンドディレクター・全サウンド制作を担当。
その後「太鼓の達人」サウンドチームとして、ミュージックディレクションや楽曲制作、ライブイベント出演などで携わる。
コンポーザーとして「鉄拳」「アイドルマスター」「塊魂」シリーズなどに参加。
《講演者からのメッセージ》
新人研修中から現在に至るまで、私の業務においてADXはもはや必要不可欠な存在になっています。
新人だった私でも触れるような手軽さがありながら、使い込むと複雑な実装にまで手が届くADX。その魅力をお伝えできればと思います。