『ウマ娘 プリティーダービー』では、ゲーム内やCMなどのメディア向けといった、ゲーム内外で数多くの映像が制作されています。
本コンテンツの映像制作では、ゲームの開発環境と素材を使い、Unityエディタ上で映像用の画面を構築し、UnityRecorderを用いて出力した画像をAfter Effectsでコンポジットして映像を作っていました。
しかしこの手法だと、プラットフォームやデバイスのスペックに応じた表現の幅に制約を受けてしまうという課題がありました。
この解決手段として、映像制作用の多様なコンポジット素材を出力するツールを開発しました。
ツールの導入により、ゲーム内だけではなく、CMなどのメディア向けの映像品質の向上や、制作フローの改善を実現できました。
本講演では、ツールの開発事例を通して、ゲーム素材を利用した映像制作での高品質化や制作フローの改善に関するノウハウを紹介します。
講演者プロフィール
嘉寺 尚也

2019年に株式会社Cygamesに合流。
「プリコネ!グランドマスターズ」や新規タイトルの開発を経て、現在は「ウマ娘 プリティーダービー」の開発、運用を担当。
主に3Dアーティスト向けのツール開発やカット演出の実装に従事。
《講演者からのメッセージ》
2021年2月にリリースした「ウマ娘 プリティーダービー」では、3周年を迎えたタイミングでゲームタイトルで流れる映像を刷新し、クオリティアップに取り組みました。
本講演では、従来の手法の課題と解決手法としてツールの開発事例を交えて紹介します。
ゲーム内の素材を活用した映像制作事例として、映像制作に携わる方々の一助になれれば幸いです。