「スカートから足が貫通する」「髪が体に突きささる」
リアルな揺れ表現を目指す中で、一度はぶつかる問題ではないでしょうか。本セッションでは、自然で軽量かつ破綻の少ない揺れ表現を実現する手法をご紹介します。
当社が開発したUnreal Engine対応のプラグイン「Silicon Studio Bone Dynamics」は、負荷の大きいクロスシミュレーションではなく、高速なボーンベース処理に独自の物理ロジックを組み合わせ、スカートや髪、マントの自然な揺れもの表現を実現しています。また、現場の意見を取り入れながら、使い勝手を向上させる機能を盛り込みました。また、揺れ表現の破綻を最小限に抑えつつ、パフォーマンスを実現しています。これらについてご説明します。
講演者プロフィール
神鳥 泰章

学生時代にCAD/CGを専攻し、大手通信会社入社。その後、ベンチャー企業でCGと通信の融合であるクラウドゲーミングの事業等を黎明期より担当。シリコンスタジオでは、次の世代に向けての事業開発の旗振り役を担う。
曹 梓源

2024年よりシリコンスタジオ株式会社に新卒入社。
現在、アニメーション関連の開発やUnreal Engineを用いたアプリ開発に携わっています。
学生時代は主にデフォルメーションを研究し、「Skeleton-Aware Skin Weight Transfer for Helper Joint Rigs」を発表したことがあります。
《講演者からのメッセージ》
このセッションでの議題が皆様の参考になれば幸いです。