さまざまな専門職のメンバーがいいものを作ろうと懸命に努力しているにもかかわらず、全体の完成度がいまいちになってしまう状況で、いったいなにをしたらいいのかと悩む人に向けたセッションです。
「高品質を目指したもののデータ量が大きくなり、ストレージや処理速度に負担をかけ、他の部門やユーザーから文句を言われてしまった」
「新しい要素に挑戦したのに、他の部門との試みと噛み合わず、空回りして疲弊してしまった」
「自分の役割が狭い範囲すぎて、自分の日々の仕事が全体の完成度にどのように貢献しているのか分からない」
このような分業がもたらす悩ましい状況を紹介し、産業における分業の発生と発展の歴史を簡単に解説します。そして専門分化がますます進む状況下で、全体としての完成度をどのように高めていくのかを統合の観点から示します。
講演者プロフィール
森 雄哉

デザイナーにツールを提供するテクニカルデザイナーからキャリアをスタートし、その後、コミック、ECサービス、小売業、製造業など幅広いプロダクトに携わってきました。現在はよりよいプロダクトをつくるためにリーダーやマネージャーの伴走や育成を行っています。
プロダクト開発に役立つ発表を行っておりスライド資料を公開しています。
https://speakerdeck.com/moriyuya
《講演者からのメッセージ》
コンピュータゲームは、ゲームメカニズム、プログラム、グラフィック、音楽やSEなどの多様な要素の複雑統合的な制作物であり、短期間で制作とリリースするために分業化が高度に進んでいます。分業によって実現できたこともあるでしょうが、同時に犠牲になる要素もあるでしょう。
本セッションを通して分業による悪影響を減らし、ユーザーに「これがほしかったんだ!」といってもらえるプロダクト作りに繋がればと思います。