オンライン・ユーザー・インターフェイスには、消費者に不利な判断・意思決定をさせるよう誘導する仕組みが設けられていることがあり、ダークパターンと呼ばれています。その弊害に着目した諸外国の取り組みが進んでおり、日本の規制当局も関心を示しています。ゲーム事業者に対する法執行の例もあり、規制の状況と留意点を理解することは重要です。本セッションでは、ダークパターンの規制で先行する米国、欧州等の規制の状況を執行事例も挙げて説明し、これらと対比しつつ日本の状況と規制当局の動向、ゲーム事業者としての留意点を解説します。
講演者プロフィール
野本 新

弁護士(第一東京弁護士会)、米国ニューヨーク州・カリフォルニア州弁護士。
IT企業、デジタルゲーム等のエンターテインメント企業向けに、知的財産法全般特にライセンス等の国際取引のアドバイス、個人情報保護法、金商法、資金決済法、景品表示法、広告、消費者保護等に関する規制対応を扱っています。論稿に、「Artificial Intelligence – Japan」(Lexology Panoramic Next)、「Overview of data protection requirements in Japan」(共著・The In-House Lawyer, Spring 2023)等。Video Game Law Summit 2024、Gamescom Asia 2023、Games Industry Law Summit 2023等においてスピーカーを務めました。
《講演者からのメッセージ》
青少年保護とともに重要なテーマとなりつつあるダークパターンについて、法律になじみのない方にもできるだけわかりやすくお伝えします。