ゲームエンジンを支える技術は年々進歩しており,中でもグラフィックス技術は年々複雑化の一途を辿り続けています。
『グラフィックスは難しくて良く分からない!』私の周りではそんな声も良く聞くようになってきました。
グラフィックス技術についての深い理解は,ゲームエンジンを利用する上でも,ゲームエンジンを作るうえでも非常に重要だと考えています。
そこで,本セッションでは,チュートリアルという形式を介してグラフィックス技術について理解を深めることを狙いとします。今回は,比較的に新しい技術であるメッシュシェーダと,メッシュレットをベースとした多段階LODシステムをトピックとして取り上げ,現代的なメッシュ描画について理解を深めます。
本セッションは,メッシュシェーダを用いた効率的なメッシュレット描画手法についてのチュートリアル講座です。
主に以下の内容についての実装紹介・解説を行います。
・メッシュシェーダについての紹介
・メッシュレットカリングの実装
・多段階LODメッシュの描画
・Visibility Bufferを用いた描画
・効率的なGPUオクルージョンカリング
講演者プロフィール
石橋 佳明

ミドルウェア会社のグラフィックスプログラマーとしてゲーム業界でのキャリアをスタート。
以降,様々な会社でゲームエンジン開発やライブラリ開発作業に従事。
2024年からプラチナゲームズ株式会社に合流。
現在、内製エンジンのグラフィックス担当エンジニアとして日々奮闘中。
《講演者からのメッセージ》
年々難しくなるグラフィックス分野。分からないことが一つでも少なくなるように,本セッションが受講者の皆さんのお役に立てれば幸いです。