海外のゲームステージ設計(いわゆる"Level Design")に関する書籍やWeb記事を読んでいると、複数の文献に頻繁に登場する手法や理論の用語があります。これらの用語は、海外で働く"Level Designer"にとっては基本的な知識としてある程度確立され、実際の開発業務でも運用されているようです。
本セッションでは、主に英語圏や韓国の文献で頻繁に登場する"Level Design"の手法を日本語で紹介し、それらが実際に用いられたと思われるゲーム作品の事例を交えながら、理論と実践の両面で解説します。
また、それらの用語を解説するにあたって、講演者の開発経験や研究をもとにしたレベルデザインのフレームワーク(考え方)についても、いくつか紹介します。
講演者プロフィール
知久 温
2015年に株式会社カプコンに入社。
以降は複数のディベロッパーでゲーム開発に従事。
専門:プロトタイプ設計進行、シングルプレイのレベルデザイン、ゲームプランナーの新人研修
本業とは別にフリーランスの「ビデオゲーム開発の研究家」として、SNSや学校講演などで活動。
CEDEC2024ゲームデザイン部門運営委員。
研究テーマ:「ゲーム開発とアカデミアの橋渡し」「ゲームデザインスキルの体系化・標準化・共通言語化」
2020年 PERACON 殿堂入り
2022年 CEDEC登壇『体系的で実践的なゲームプランナー新人研修を目指して』/ PERACON審査員
2023年 ゲームクリエイターズ甲子園 特別講評
2024年 東京国際工科専門職大学 特別講義『ゲームデザインにおけるゲームAIの役割』
《講演者からのメッセージ》
「あっ、このテクニックって名前がついてたんだ」というものが多いかと思います。レベルデザインに関する知見は日本語より英語の文献の方が豊富なので、英語の用語を知っておくだけでも、より多くの知見にアクセスできるようになるはずです。
本講演をきっかけに、国内外のレベルデザイナーの情報交流がもっと盛んになり、日本のゲームデザイン技術の向上につながれば幸いです。