グラフィックス技術の向上や演出の高度化にともない、ゲームにおけるキャラクターのフェイシャル表現に求められるクオリティは年々高まっており、高いクオリティを維持したフェイシャルアニメーションの量産技術は重要性を増しています。
GRANBLUE FANTASY: Relinkは、ソーシャルゲームGRANBLUE FANTASYの人気キャラクターを取り扱うコンシューマーゲームであり、大勢のキャラクターを扱うと同時にリッチな表現が求められる、ファンからの期待も高いタイトルです。このため、クオリティの追求と大量のアセットの作成という、相反する関係にある課題を両立するための取り組みが必要となりました。
本講演では、ハイクオリティな演出を実現するためのフェイシャルリグやカットシーン制作におけるフェイシャルの仕組み、および、膨大なセリフパターンやユーザーの自由操作に対応するためのランタイムでの処理などについて、アーティスト、エンジニア、それぞれの視点でご紹介します。
講演者プロフィール
芝 孝次
2018年にCygamesへ入社。
大阪Cygamesで開発が始まったGRANBLUE FANTASY: Relinkにおいてフェイシャルアニメーションを担当。
《講演者からのメッセージ》
GRANBLUE FANTASYの魅力あるキャラクターの顔を3Dで表現するために、カットシーンや奥義など全てのデータに関わり調整を行っていきました。
絵作りに関してのこだわりや手法の一端を密度濃くお届けしますので、是非ご視聴ください。
花田 萌美
2019年にCygamesへ入社。
シャドウバース チャンピオンズバトル、GRANBLUE FANTASY: Relinkなどの開発に参加。
GRANBLUE FANTASY: Relinkにおいてはフェイシャルシステムやキャラクターのアニメーションシステムなどを担当。
《講演者からのメッセージ》
膨大なセリフ量やユーザー操作による状況の変化に対応しつつ、いつどこから見ても魅力的なキャラクターが表現できるよう、GRANBLUE FANTASY: Relinkでは特にランタイム処理にこだわりを持ってフェイシャルシステムの開発を行いました。
特にイラスト調にデフォルメされたキャラクターを扱う際に役立つ内容となっておりますので、興味のある方はぜひご視聴ください。