『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』全世界同時リリースを支えた大規模負荷に耐えるハイパフォーマンスなゲームサーバーの仕組み

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日時:
2024年08月22日(木)09時30分〜10時30分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: モバイル
受講スキル:
・現在、モバイルゲームのバックエンド開発に携わっている方、またはこれから携わる予定の方 ・Go言語で大規模なゲームサーバーの構築に興味がある方 ・多言語対応やグローバルリリースの経験、もしくは興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
・大規模負荷に耐えるゲームサーバーの設計と構築手法 ・効率的なデータベースアクセスとパフォーマンスチューニングの実践 ・ゲーム開発における多言語対応
セッションの内容

本セッションでは、『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』のゲームサーバーが「全世界同時リリース」と「250万DAUに対応する構成」の目標を達成するために採用したパフォーマンス向上策と、実際に20万rpsを計測した負荷試験とチューニングの内容を紹介します。具体的には、リクエスト単位でキャッシュする独自開発のORMを用いたデータベースアクセス数の削減や、共通のリクエスト・レスポンスを活用したユーザーデータの差分同期など、効率化へのさまざまなアプローチにより、1vCPUあたり300rpsを処理できるGo言語で実装したゲームサーバーの構造を詳しく述べます。また、全世界同時リリースを実現するための多言語対応やマスター管理の方法についても解説します。


講演資料

  • CEDEC_FFVIIEC.pdf

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講演者プロフィール

永田 員広

永田 員広
所属 : 株式会社アプリボット
部署 : 『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』プロジェクト
役職 : リードバックエンドエンジニア

2012年に株式会社サイバーエージェントに新卒入社し、複数の新規スマートフォン向けゲームの立ち上げから運用まで従事。『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』ではバックエンドのリーダーを勤め、基盤改修から共通機能などを中心に担当。

《講演者からのメッセージ》
『FINAL FANTASY VII EVER CRISIS』のゲームサーバー開発では、データベースアクセスの削減だけでなく、sync.Poolを用いたメモリの再利用やマスターデータのカスタマイズによるCPU負荷の軽減など、多様な技術対策を実施しています。また、n+1問題を回避しつつ、複数の処理を効率的に単一処理として扱えるように、ロジックのわかりやすさにも注力しています。本セッションでの内容が、ゲーム開発に携わる皆さまの参考になれば幸いです。