『GRANBLUE FANTASY: Relink』ソフトウェアラスタライザによる実践的なオクルージョンカリング

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日時:
2024年08月23日(金)15時00分〜16時00分
形式: レギュラーセッション(60分)
プラットフォーム: コンシューマ
受講スキル:
・3次元の座標変換に関する知識 ・CPUとGPUの大まかな仕組みに関する知識
受講者が得られるであろう知見:
・Masked Software Occlusion Cullingを導入するノウハウ ・CPUとGPUの負荷を下げるオクルージョンカリングのノウハウ
セッションの内容

遮蔽されたオブジェクトのカリングに、IntelのMasked Software Occlusion Cullingを導入した事例を紹介します。本手法は、GPUのZバッファ陰面処理と似たことをCPU上で行い、メッシュの可視判定を高速に行います。階層とタイル構造を持つdepth bufferを用いることで、SIMD命令の活用と、低いメモリオーバーヘッドを実現しています。また、提供されている実装がコンパクトで、x86環境に容易に組み込むことができます。
本セッションでは、本手法の仕組みに加えて、現実的な負荷に収めるために採用した仕様や実装に関するノウハウ、そしてPlayStation 4/5上での実際の処理時間や効果について解説します。


講演資料

  • 『GRANBLUE FANTASY Relink』ソフトウェアラスタライザによる実践的なオクルージョンカリング.zip

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講演者プロフィール

大河原 昭

大河原 昭
所属 : 株式会社Cygames
部署 : コンシューマー
役職 : ゲームエンジニア

シリコンスタジオ株式会社にて、ミドルウェア開発に従事した後、2017年にCygamesに合流。以後、グラフィックスエンジニアとしてゲーム開発に従事。

《講演者からのメッセージ》
『GRANBLUE FANTASY: Relink』にて、IntelのMasked Software Occlusion Cullingを導入した事例について解説します。
手法の説明から、導入時の細かい注意点まで一通り解説しますので、ご興味ありましたらご覧ください。

共同研究・開発者

「澁澤 晋一郎(株式会社Cygames)」
「永谷 真澄(株式会社Cygames)」
「関根 巧真(株式会社Cygames)」