本セッションはPlayStation 5で配信された「SILENT HILL: The Short Message」を題材に、ゲームのサウンド制作を効果音から音楽まで包括的に紹介したセッションです。
作中のストーリーシーケンスに合わせた楽曲演出と実装の手法、ゲーム上に存在するオブジェクトに仕込んだサウンドデザインのリアリティや嘘、Ambisonicsなどの空間音響技術を活用した事例も交え、Tempest 3Dオーディオを始めとしたPlayStation 5の機能をフル活用して、プレイヤーが舞台となる廃墟に迷い込んだ感覚を再現した制作の舞台裏をご紹介します。
講演者プロフィール
大舘 愛
2020年株式会社コナミデジタルエンタテインメントに入社
『Amazing Bomberman』でリードサウンドデザイナー、『SILENT HILL: The Short Message』 ではサウンドデザインを担当
《講演者からのメッセージ》
Ambisonicsを実際の制作現場で活用し、本作品の中でどんな意図を持ってサウンドデザインをしたかをお話しします。Ambisonicsの具体的な音作りの手法について踏み込んだセッションは珍しいかと思いますので、ご興味のある方は是非ご視聴ください。
また、空間のリアリティを上げるSE制作、組み込みの事例についても紹介します。
皆様のサウンドデザインの参考になれば幸いです。よろしくお願いします。
金子貴紀
2016年、株式会社コナミデジタルエンタテインメント入社。
コンシューマー部門にてハイエンドコンソール向けタイトルのBGM制作・演出・実装を担当。
近年は主にオーディオ部門のディレクションやプロジェクト管理を主業務としている。
過去のCEDEC講演歴
作曲家による包括的なインタラクティブミュージック制作 -Metal Gear SurviveのBGM制作事例-
https://cedec.cesa.or.jp/2018/session/detail/s5ab3d33332d9e.html
立体音響の歴史と可能性、そして実際の音楽制作におけるTIPSについて
https://cedec.cesa.or.jp/2022/session/detail/198.html
音場を広げる!~Amazing Bombermanのインタラクティブに変化する2Dサウンド制作事例~
https://cedec.cesa.or.jp/2023/session/detail/s63f89c8b65f7e.html
《講演者からのメッセージ》
本作では企画段階から作品のコンセプトとして「ナラティブドリブン」「海外のドラマシリーズを見ているような」といったキーワードがありました。
そこであえてインタラクティブ性を極限まで下げたリニアな楽曲演出を行いました。
ゲームだからと言って無理にインタラクティブミュージックにせず作品の本質に合わせた演出をした実例をご紹介させて頂きます。
山岡晃
サウンドデザイナー
ビデオゲームを軸としたサウンドデザインを行う
《講演者からのメッセージ》
経験を通して何かしらのご提案ができればと思っております。