ほぼ、フルAIゲーム。「Red Ram」がプレイヤー好みのミステリーゲームを無限に生成できるからくり

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日時:
2024年08月23日(金)15時30分〜15時55分
形式: ショートセッション(25分)
受講スキル:
生成AIに興味がある方。 生成AIを活用したゲームに興味がある方。 ゲーム開発に生成AIを活用したい方。
受講者が得られるであろう知見:
ゲーム内で生成AIを用いることの魅力・可能性・課題。 ゲーム内で生成AIを用いてストーリー・イラスト・セリフ等を生成する方法。
セッションの内容

本セッションでは次の二つの内容をお伝えいたします。
 1. ゲーム内で生成AIを用いてコンテンツを自動生成することの魅力・可能性・課題
 2. 技術デモ「Red Ram」におけるゲームコンテンツ生成の仕組み

近年、生成AIをゲーム制作の様々な工程に活用する動きが盛んです。
まず始めに、特にゲーム内で生成AIを用いてコンテンツを自動生成することの魅力と可能性をお伝えします。
ゲーム内で生成AIを活用することは、今までに無い新たなゲーム体験の創出に繋がることを説明します。

ゲーム内で生成AIを活用した事例として、モリカトロン株式会社が開発した技術デモ「Red Ram」の解説を行います。
Red Ramは生成AIをフル活用して刑事モノのミステリーゲームを自動生成するシステムです。
Red Ramがプレイヤーの要望に合わせて、ストーリー構成・キャラクター・背景画像など、ゲームを構成するほぼ全てのコンテンツを自動生成する仕組みを解説します。

最後に、Red Ram開発の中で直面した課題について述べます。
生成によるプレイヤーの待ち時間をいかに減らすかという課題は解決したものの、生成コンテンツの質と費用については未だ課題が残されていることを説明します。


講演資料

  • CEDEC2024_RedRam.pdf

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講演者プロフィール

宮本 茂則

宮本 茂則
所属 : モリカトロン株式会社
役職 : リードエンジニア

放送記者、映像製作者の業務を経て、株式会社ムームーでグラフィック制作等を担当。
・制作に携わった主なタイトル
  がんばれ森川君2号
  アストロノーカ
  くまうた
  コスモぐらし

2018年よりモリカトロン株式会社にて雑談用言語モデルの制作など主に自然言語処理の分野を研究中。

《講演者からのメッセージ》
「全部AIで作る」というコンセプトから始まったプロジェクトが、このRed Ramです。
Red Ramの制作を通じて得られた、生成AIを扱う難しさや、出来ること・出来ないこと、また、人の果たすべき役割についてお話出来ればと思います。
特に専門知識が必要な講演ではありませんので、生成AIやゲームの未来について興味のある方は是非お気軽にご参加ください。

高橋 力斗

高橋 力斗
所属 : モリカトロン株式会社
役職 : AIエンジニア

2023年に京都大学にて修士(情報学)を取得。同年にモリカトロン株式会社に入社。
インタラクティブにコンテンツ生成を行う生成AIゲームの企画・開発に従事。
プレイヤーの要望に沿うコンテンツを自動生成するミステリーゲーム『Red Ram』のシステム設計・実装を担当。

《講演者からのメッセージ》
ミステリーゲームのほぼすべてのコンテンツを自動生成する仕組みと、生成AIゲームの魅力・課題を、惜しみなく共有いたします!
生成AIを活用したゲーム開発の発展に繋がれば幸いです。