本ラウンドテーブルは、主にVRヘッドセットを用いるプロダクトの開発(ゲーム・ノンゲーム問わず)に関する意見交換の場です。
昨年まではオンラインでの実施でしたが、本年は現地での実施となります。
VR開発についての一般的な技術情報はオンラインで豊富に公開されていますが、各社・各開発者が実際の業務で行っているプラクティスを共有する機会はあまり多くありません。本ラウンドテーブルでは、業界の方々が一堂に会するCEDECの場を活用した密度の高い情報交換を行うことが目的となります。皆様の業務に活かせるヒントや最新情報を持ち帰ることのできる場にできればと考えています。
■ テーマの投稿について
参加申し込みフォームにて、ディスカッションしたいテーマの募集を行う予定です。大枠のテーマとして、ファシリテーター側で以下を用意しています。
例)
・VRプラットフォームやデバイスの概況
Meta Quest、Steam VR、PlayStation VR、PICO、WebXR等のVRプラットフォームや、PlayStation VR2、Quest Pro、VIVE XR Elite等の最新デバイス、施設型コンテンツやノンゲームといった、VRプロダクト開発を取り巻く環境の全体の状況について確認します。
・ゲームエンジンの最新状況
Unity、Unreal Engine等のXR機能のアップデートや、各社のゲームエンジン選定・運用状況について議論します。正式版がリリースされたUnreal Engine 5やGodot 4のXR機能についても確認します。
・マルチプラットフォーム対応のプラクティスについて
複数のプラットフォームに対応したVRプロダクトを開発する場合のノウハウや、共通規格であるOpenXRの状況について確認します。
・AIがもたらすVR開発への影響について
昨年来急速に発展している生成AIがVR開発にどのような影響をもたらすか、活用の方法やリスク、各社でどのような取り組みを行っているか、現状をどう考えるか等について意見交換を行います。
・ネットワーク・マルチプレイヤー対応について
VRプロダクトやメタバースプラットフォームにおいて必須要件のひとつとなりつつあるネットワーク・マルチプレイヤー対応について、各社の取り組みや採用技術を議論します。
・VRプロダクトのマネタイズやプロモーションについて
VRプロダクトはその性質から体験までのハードルが高く、マネタイズやプロモーションのアプローチも通常のプロダクトとは異なる側面があります。また、コロナ禍で実際にヘッドセットを体験してもらう機会が少ない今、各社でどのように取り組んでいるかを議論します。
■ 進行について
1テーマ10分未満程度で上記6テーマを扱い、最後にふりかえりをして終了となります。
議事録を後日CEDEC Digital Libraryに公開予定です。
過去に実施したセッションのまとめは以下からご覧いただけます。 ※CEDiLへの登録(無料)が必要です。
https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/2446
講演者プロフィール
古林 克臣
VRが大好きです。2013年にOculus Rift DK1を入手して、個人でVR作品の制作・展示活動をしていたらいつのまにか本業に。施設向けVRアトラクション、Meta Questアプリ、ブラウザ用メタバースシステム等の開発・制作を行ってきました。2022年12月に株式会社フレームシンセシスを設立、VRを中心に受託開発や技術コンサルティング等。著書に「VRコンテンツ開発ガイド 2017」(共著)。XR Kaigi 2020 / 2021 / 2022、CEDEC 2021 / 2022に登壇。
《講演者からのメッセージ》
過去2年オンライン開催でしたが、今年は現地での開催となります。この1年間のアップデートに特に注目しつつ、オフラインでの密度の高い情報交換ができることに期待しています。ぜひご参加ください!
中地 功貴
新卒でサイバーエージェントに入社しリードエンジニアとして『AbemaTV VR』の開発に従事。その後メルカリの研究開発組織mercariR4D XRを経て、現在のMyDearest株式会社では新作VRタイトル『ALTDEUS: Beyond Choronos』『DYSCHRONIA: Chronos Alternate』の開発に携わる。書籍『VRエンジニア養成読本』共著者。XR Kaigi 2020 / 2021、CEDEC 2017 / 2019 / 2020 / 2021 / 2022に登壇。日本バーチャルリアリティ学会認定上級VR技術者。
《講演者からのメッセージ》
2021年から実施しているVRプロダクト開発ラウンドテーブルですが、今回は初の現地開催です!
VR開発に関わっている人たちの肌感を感じられる有意義な場にしたいと思っています。ぜひお気軽にお立ち寄りください!
渡部 晴人
2012年にSony HMZ-T2とOculus Rift DK1クラウドファンディングの二択で迷いOculus Rift DK1を購入。
2013年春から同人活動でVRゲームの開発を始めコミックマーケット・BitSummit・デジゲー博などのイベントで頒布・出展を行う。
2015年から本職もVRに転向し、株式会社gumi、SHOWROOM株式会社を経て現職。
現在は株式会社ワイルドマンにて『パンツァードラグーンVoyage Record』の製作ほかに従事。
《講演者からのメッセージ》
AR/VRの分野では昨年のCEDEC以降に新しいHMDが多く発売され、堅実に発展を遂げています。3回目となった本ラウンドテーブルでは、AR/VR開発の現状と今後の展望について、初のオフライン開催で皆さんと意見交換をしたいと思います。 どうぞお気軽にご参加ください。