企業のDX(デジタル変革)を目的とするクラウド活用推進において、CCoE(Cloud Center of Excellence)およびプラットフォームエンジニアリングの概念が近年注目されています。
CCoEとはクラウド活用推進組織のことで、多くの場合は企業内の部署を横断して組織されるチーム・団体であり、企業のクラウド利用推進に重要な役割を担います。またプラットフォームエンジニアリングとは、自動化・セルフサービス機能を備える企業内開発プラットフォーム構築を目的とした技術領域で、多機能化・複雑化しすぎたクラウド利用の認知負荷を下げ、優れたDX(開発者体験)と生産性を実現することが期待されています。
本講演では、バンダイナムコスタジオにおけるCCoE(に相当するボトムアップの草の根活動)の現状と、現在進行中のプラットフォームエンジニアリングプロジェクト「Bandai Namco DX Cloud Studios」を事例として紹介し、我々のゲーム開発インフラのDX推進の取り組みの目標や課題、これからの展望についてお話します。
講演者プロフィール
八重樫 剛史
1999年株式会社ナムコ(当時)入社。2012年株式会社バンダイナムコスタジオ設立に伴う転籍、2018年株式会社バンダイナムコアミューズメントラボ設立に伴う転籍を経て、2020年より現職。研究・開発環境のクラウドサービス導入推進、CI/CDパイプライン構築支援などの業務に従事する。
Microsoft MVP for Microsoft Azure (2023)
《講演者からのメッセージ》
一般IT企業向けとはちょっと異なる、ゲーム開発企業ならではのCCoE・プラットフォームエンジニアリングについてお話できればと思います。よろしくお願いします。