本セッションでは、Mozillaがオープンソースで開発しているWebXR「Mozilla Hubs」(https://hubs.mozilla.com/ )を題材に、令和メタバース時代に求められる垂直な技術要素を解説していきます。展示会やオープンキャンパス、学会やワークショップのようなイベント業務用途、快適な音響空間の設計、ToC向けサービスの開発、サーバのカスタマイズ、カスタムクライアント、そしてインフラ面はHubs Cloud AWS 1.1.3およびReticulumの運用テクニックについて、GREE VR Studio Laboratoryが中心に長年行ってきたドキュメントの日本語化やコンサルテーションのノウハウを整理して、チュートリアル形式で垂直統合開発の実際と普及展開手法を紹介します。
講演者プロフィール
白井 暁彦
東京工業大学 知能システム科学 博士(工学) 。専門はVRエンターテインメントシステム、触覚技術、GPU応用、多重化ディスプレイ、体験の物理評価、国際連携。日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員、フランスLaval Virtual評議員。著書「白井博士の未来のゲームデザイン〜エンターテインメントシステムの科学」、「WiiRemoteプログラミング」他。 デジタルハリウッド大学大学院 客員教授。2018年より「GREE VR Studio Laboratory」 Directorとして、VTuber関連技術をはじめとするXRエンターテインメントにおける未来開発,異業種R&D連携強化,業界振興・イノベーション型人材の支援発掘や育成中心に、世界に向けた発信活動を行っている。 https://akihiko.shirai.as/
《講演者からのメッセージ》
今回、Mozilla Hubs関係でチュートリアルとパネルディスカッションの2件を採択いただきました。
メタバース時代における注目を感じています。
REALITY株式会社はアバター配信アプリ「REALITY」を中心にメタバースサービスを展開しているのですが、GREE VR Studio Laboratoryは研究開発として「WebXRをどのように活用するか?」という研究も行っています。単なる調査や翻訳にとどまらず、B2B向け事業部とともに垂直技術としての企業向けコンサルティングなども行っています。
研究開発ならではオープンな交流を目的としております。どなたでもお気軽にご参加ください。
堀部 貴紀
明治大学大学院 先端数理科学研究科 先端メディアサイエンス専攻 博士前期課程在席中。2019年10月より、GREE VR Studio Laboratoryにて、音声分析合成に関係するメディアサイエンス研究を担当。実験的ボイスチェンジャーサービス『転声こえうらない』利用者の音声分析やボイスチェンジャーのiOS実装や高速化や、XRメタバースにおけるUX開発に取り組んでいる。
《講演者からのメッセージ》
GREE VR Studio Laboratoryインターンとして、Webメタバースを学びながらMozilla Hubsの調査を担当しました。そのなかで、特にMozilla Hubsを構成するHubs、Reticulum、Dialog、Spokeのローカルビルドや、ドキュメントの翻訳や整備を通して得られたことを共有したいと思います。
駒崎 拓斗
組み込み系ソフトウェア開発会社を経て 2012 年よりグリー株式会社に入社。主にグリーグループ内での共通開発基盤やクラウドインフラなどを担当。
《講演者からのメッセージ》
VR Studio Lab と協力し Hubs Cloud AWS の調査 & 運用を行ってきました。本講演はその事例をもとに、構築の流れ 、何ができるのかといったイメージを、ドキュメントから読み取れないことを含めてお伝えできればと思います。