海外で展開しているゲームアプリにおいて、弊社では翻訳QAを実施しています。当初は目視でのテストを実施していましたが、品質面と費用面の課題が存在します。
そこでテスト品質の向上および効率化を目的として、過去のテンプレートや用語と自動で比較して差分を出力するシステムを構築することで、テスト対象の中でも特に「お知らせ」や「スキル効果の説明文」など文言についてテスト精度の向上を実現しました。
まだ一部タイトルのみで導入していますが、効果が見込める取り組みだと判断できたため、この機会に事例を紹介します。自社のテスト業務の改善の一助になれば幸いです。
※同講演者によるGREE Tech Conference 2021での発表に下記内容が追加された発表になります。
・自動検証導入の背景・目的
・Google Spreadsheetの活用、及び当該サービスを選んだ理由・背景
・導入時直面した課題、及びその対策
講演者プロフィール
林 肇賢
ゲーム事業会社を経て2020年に現職であるグリー株式会社に入社。
海外展開を行っているタイトルの翻訳QA業務を担当し、定常的に発生するテスト業務と並行して翻訳QAに関するテストの自動化を推進。
《講演者からのメッセージ》
元々翻訳、LQAなど海外言語に関連する仕事がすごくハードルが高いという印象がありましたが、実際やってみて案外パターン化されている部分が多く、仮にその言語がわからなくてもパターンを捉えればどうにか対応できることが多いと感じました。講演を通して皆さんに上記の点をご説明できればと思います。
山木 弘
エンジニアとしてコンシューマーゲーム、モバイルアプリ、WEBアプリケーションの開発に12年ほど従事した後、2012年4月よりグリー株式会社へ入社。
運用中のタイトルを中心にマスターデータや自然言語を対象とした検証ツールの開発を担当。
《講演者からのメッセージ》
今日からすぐできる検証ツールの実装を目標に翻訳QA自動化で作成したツールを解説します。