人工大理石透過型LEDタッチディスプレイとそのエンターテインメント応用の可能性

タグ:
日時:
2022年08月23日(火)14時00分〜14時25分
形式: インタラクティブセッション
受講スキル:
・センシング技術や実世界指向技術を含めたユーザインタフェースに興味ある方 ・既存のゲームにとらわれない遊びや、体験を楽しむデザインに興味ある方
受講者が得られるであろう知見:
IoT(Internet of Things)や環境型ユーザインタフェースによる新たな方向性のエンターテインメント創出と生活シーンのIT化に関する考え方。
セッションの内容

身の周りのモノや場所をユーザインタフェース化して実世界指向エンターテインメントシステムを実現する数々の研究開発をしています。その中で、今回は人工大理石透過型LEDタッチディスプレイと、そのソフトウェアプラットフォームについて紹介します。これは、キッチンや洗面台で使われる人工大理石(人造大理石)の天板をタッチ・領域検出可能なディスプレイへと変化させるハードウェアを制御し、様々なアプリケーション開発を行うためのものです。発表では、そのハードウェアとソフトウェアプラットフォームについて紹介すると共に、家庭用キッチンでの日常生活シーンを中心に商業施設の洗面化粧台などで可能となるエンターテインメントアプリケーションやコンテンツの可能性についてデモンストーレーションを交えながら説明します。


講演資料

  • presentation-cedec2022.pdf

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

中植 義斗

中植 義斗
所属 : 京都産業大学大学院
部署 : 先端情報学研究科 平井研究室
役職 : 博士前期課程1年

京都産業大学 情報理工学部 2021年度卒業
京都産業大学大学院 先端情報学研究科 先端情報学専攻
平井研究室所属

主にユーザインタフェース、インタラクティブシステムに関する技術に興味があり、大学院では人工大理石透過型LEDタッチディスプレイのソフトウェアプラットフォーム化について研究を行っています。また、インディーゲーム制作チームにてゲームプログラマとしてゲーム制作活動を行っています。

《講演者からのメッセージ》
今回の発表のシステムのソフトウェアプラットフォームの構築を担当しています。既存の住宅設備であるキッチンや洗面台などの生活環境とエンタテインメントとが、これからどのように融合していくのかを想像しつつ参加していただければ幸いです。

浦 千尋

浦 千尋
所属 : 京都産業大学大学院
部署 : 先端情報学研究科 蚊野研究室
役職 : 博士前期課程1年

京都産業大学 情報理工学部 2021年度卒業
京都産業大学大学院 先端情報学研究科 先端情報学専攻
蚊野研究室所属

画像や映像に関する技術に興味があり、現在は人工大理石透過型タッチディスプレイのセンシング処理について研究を行っています。

《講演者からのメッセージ》
今回の発表では、基板の設計・制御とセンシング処理を担当しています。このデバイスは画面表示とタッチセンシング共に特徴があり、既存のタッチパネルとは異なる様々な活用が可能です。操作可能なデバイスとなったキッチンでどのように遊ぼうかと想像していただければと思います。

平井 重行

平井 重行
所属 : 京都産業大学
部署 : 情報理工学部
役職 : 教授

オージス総研、イメージ情報科学研究所、KRIなどを経て現職。子供の頃からプログラミング(主にゲーム作りなど)とピアノ演奏や電子楽器いじりなどしてきた延長線上で、インタラクティブな楽しい・面白いもの、そのためのツール作りなどをしています。CEDECでは過去に浴槽をUIとしたシステムをインタラクティブセッションで展示したり、家の様々な場所をUIとする技術とゲーム開発者との関係などについて講演しています。本セッションを含む様々な研究プロジェクトについては、研究室Webサイト http://hir.ai/lab をご覧ください。
名前は平#と平♯と平井どれも使います。
Twitter @shigeyuki_hirai
Facebook shigeyuki.hirai

《講演者からのメッセージ》
今回の発表は、キッチンや洗面台などを対象とした技術ですが、注目してほしいのは、普段の生活を行う家の中で、スマートフォンやタブレット端末、PC等を使うのではなく、周囲の環境がディスプレイかつ操作インタフェースであり、アプリが動作する場所になる、という概念です。キッチンにアプリをインストールして使う、洗面台にアプリをインストールして使う、といった未来の生活シーンでエンタテインメントとして何ができるか?をイメージしつつセッションに参加していただければ幸いです。

共同研究・開発者

蚊野 浩(京都産業大学 情報理工学部)