この講演では、CEDEC2021で発表した「ゲーム制作効率化のためのAIによる画像認識・自然言語処理への取り組み」で紹介した誤字検出機能の改善について紹介します。CEDEC2021で発表した誤字検出機能は3つの機械学習モデルを使う複雑な構成だったので、精度やメンテナンス性の面で改善の余地がありました。
今回、新しく開発した誤字検出機能はモデルが1つだけのシンプルな構成になり、精度とメンテナンス性が向上しました。またアプリケーション上に訂正候補が出るようになったので、以前のものよりユーザーが結果を理解しやすくなりました。これらの改善点と実装上で問題となった点、アプリケーションのUI改善についても説明します。また前回の講演で紹介できなかったルールベースの誤字検出についても解説します。
講演者プロフィール
立福 寛
複数のゲーム会社でコンテンツパイプラインの構築、モバイルゲームの開発・運営などを担当。
2018年10月に株式会社Cygamesへ入社。2019年後半からAIの社内導入に取り組んでいる。
CEDEC2021では「ゲーム制作効率化のためのAIによる画像認識・自然言語処理への取り組み」という発表を行った。
《講演者からのメッセージ》
昨年のCEDEC2021で「ゲーム制作効率化のためのAIによる画像認識・自然言語処理への取り組み」という発表を行いました。その中で紹介したゲームシナリオ向けの誤字検出機能の新しいバージョンを作成したので、このセッションで紹介したいと思います。AIによる自然言語処理に興味のある方に役立つ内容となっておりますので、ぜひご視聴ください。