ディープラーニングの活用:AI × キャラクターによる新しいゲームの世界

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日時:
2022年08月25日(木)13時30分〜14時30分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
・ディープラーニングに関する知識・経験がある方 ・最先端のセリフ生成・音声合成・モーション生成に興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
・キャラクターの口調や知識を反映するセリフ生成に関する知見 ・様々な声色を実現する音声合成や対話のための音声合成に関する知見 ・音声と同期する表情モーション生成や音楽からのダンスモーション生成に関する知見 ・ゲームやメタバースでのAIキャラクターの活用方法 ・AIキャラクターのユーザー生成コンテンツとしての可能性
セッションの内容

ゲームにおけるNPCは、プレイヤーのシナリオ進行や世界観の理解のために重要な役割を果たします。通常NPCのセリフは、シナリオライターにより書かれ、声優により音声収録され、ゲームの進行に応じて変更されます。しかし、このようなセリフ製作では、プレイヤーとNPCのコミュニケーションに限界が生じます。特に近年のオープンワールドやメタバースといった現実世界に近いコミュニケーションが可能なゲームにおいて、NPCとのコミュニケーションの制約はゲーム構築の障壁となります。そこで本セッションでは、進展が著しいディープラーニングを用いたセリフ生成・音声合成・モーション生成により生み出される「AIキャラクター」を実現するための技術を説明します。AIキャラクターは、クリエイターだけでなくプレイヤーによるキャラクター作成を容易とするため、ユーザー生成コンテンツとしての可能性も秘めています。プレイヤーとAIキャラクターやAIキャラクター同士のコミュニケーションは、新たなゲームの世界を創生するでしょう。


講演資料

  • ディープラーニングの活用AI × キャラクターによる新しいゲームの世界.zip

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講演者プロフィール

沢田 慶

沢田 慶
所属 : rinna株式会社
部署 : Research
役職 : Research and Data Manager

2018年、名古屋工業大学大学院博士課程修了。同年、Microsoft Development株式会社にResearch SDEとして入社。りんなチームのスピンアウトに伴い、2020年よりrinna株式会社Research and Data Managerに就任。機械学習に基づく対話、音声合成、画像生成に関する研究開発に従事。ICLR、ICASSP、INTERSPEECH、CEDEC等で研究成果を発表。

《講演者からのメッセージ》
AIによる生成技術を紹介します!

シーン 誠

シーン 誠
所属 : rinna株式会社
部署 : Research
役職 : Applied Scientist

早稲田大学大学院基幹理工研究科応用数理専攻修士課程を修了。卒業後、株式会社フィリップス・ジャパンのリサーチチームを経て、rinna株式会社のスピンアウトを機に、2021年2月に入社。自然言語処理中心に研究開発に従事。

《講演者からのメッセージ》
Transformer技術の発展より、自然言語処理の性能が高くなってきました。本セッションでは、特に日本語に特化した対話生成タスクにおける弊社の取り組みについてお話しします。

三井 健太郎

三井 健太郎
所属 : rinna株式会社
部署 : Research
役職 : Researcher

2021年3月に東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻修士課程を修了。在学中Microsoft Developmentでのインターンを経て2021年4月よりrinna株式会社に入社し、音声合成を中心とした生成系の研究開発に従事。

《講演者からのメッセージ》
AIの分野は数年前から注目を浴びています。しかし、本年の中心テーマでもあるゲームに着目すると、セリフやキャラクターボイス、グラフィック等のほとんどが人手で制作されており、ゲームを介してAI技術の進歩を実感する機会は少ないと感じます。本発表ではrinna社で開発している技術を例に、現在のAIにどんなことができるのか、それらをゲームの世界にどのように応用できるのかを紹介したいと思っています。本セッションが、皆さんに最先端のAI技術への興味を持っていただくための一助になれば幸いです。

共同研究・開発者

趙 天雨(rinna株式会社)