学生時代から40年以上立体音響に関わってきた経験から、立体音響の「過去」と「現在」を俯瞰し、その魅力と可能性を語ります。
実際の音楽制作における立体音響技術の応用について概説し、実際のProTools Sessionを見ながら音楽制作のワークフローについてちょっとしたTIPSを交えてお話しします。
講演者プロフィール
浜田 純伸
1984年 九州芸術工科大学音響設計学科卒業 空間音響専攻
同年 にっかつスタジオセンター入社。翌年作曲家久石譲氏のスタジオ「ワンダーステーション」の設立に参加し、以降レコーディングエンジニアとして久石譲氏の作品をはじめ、数多くの音楽録音に携わる。特に映画やゲームなどのサラウンド作品に早くから取り組んできた。
2014年ワンダーステーションの閉鎖に伴いサウンドインスタジオへ移籍。現在はフリー。
主な参加作品:「となりのトトロ」以降の宮崎駿監督作品のほぼ全作品。「コンフィデンスマンJP」シリーズなど。ゲームでは「METAL GEAR SOLID」シリーズなど。
《講演者からのメッセージ》
立体音響技術については、古くから意識され研究されていますが、近年DolbyATMOSやSONY360RealAudio、NHKの22.2chマルチチャンネル、さらにはAuro-3Dなどのフォーマットの充実により、様々な立場から立体音響にトライする人たちが増えてきました。
このセッションでは、立体音響の歴史的な経緯を踏まえながら、音楽を中心として、立体音響作品の制作に関するTIPSをご紹介しようと思います。
実際に立体音響作品を制作する上でちょっぴり役立つ情報をお伝えできればと考えています。
金子 貴紀
2016年、株式会社コナミデジタルエンタテインメント入社。
コンシューマー部門にてハイエンドコンソール向けタイトルのBGM制作・演出・実装を担当。
近年は主にオーディオディレクションと並行してクリエイター寄りのテクニカルサウンドクリエイターとしてゲームのためのイマーシブサウンド制作に携わる。
《講演者からのメッセージ》
講演者の浜田様と受講者の皆様を繋ぐモデレーターとして参加させて頂きます。
講演中は出来る限り多くのお声を取り上げたいと思いますので、是非ご意見ご質問をお寄せ下さい。