数学で読み解くプロシージャルグラフィックス:ノイズとSDFへの入門

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日時:
2022年08月23日(火)13時30分〜14時30分
形式: チュートリアル
受講スキル:
シェーダプログラミングの経験が少しでもある方を対象としています.ビット演算,偏微分,3Dレンダリングに関する基本的な知識があることが好まれます.
受講者が得られるであろう知見:
ノイズ関数とSDFの数学的基礎知識
セッションの内容

ゲームやVRなどリアルタイム性が求められるグラフィックスにおいて,プロシージャル技術は欠かせません.例えばプロシージャルノイズは,炎や地形,水面などの多種多様な自然現象やエフェクト効果の表現を可能にし,また符号付き距離関数(SDF)は複雑な形状モデリングにも使われます.これらはしばしばシェーダプログラミングによって実装されており,Shadertoyなどのシェーダ共有サイトを覗くと,超絶技巧の数々を見出すことができます.しかしながらそれらのコードには数学が駆使されており,読み解いて理解し,カスタマイズして使うためには数学的素養が求められます.本セッションではノイズとSDFで使われる数学について解説します.


講演資料

  • hayama_CEDEC2022.pdf

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講演者プロフィール

巴山竜来

巴山竜来
所属 : 専修大学
部署 : 経営学部
役職 : 准教授

専門は数学(とくに複素幾何学)、および数学のCG・デジタルファブリケーションへの応用。著書に『数学から創るジェネラティブアート』(技術評論社)、監訳書にスティーブン・オーンズ『マス・アート』(ニュートンプレス)。寺院の改修事業や西陣織の研究開発など、建築やテキスタイルにおける協業にも参加している。

《講演者からのメッセージ》
これまでエンターテインメントでのCG制作に関わったこともなければ,そういった観点でCGを捉えたこともありませんでした.例えば「こういう部分でコンテンツ制作に使えそう」など,受講者の皆様から気軽にフィードバックを頂けると嬉しいです.