「レッツプレイ!オインクゲームズ」とは、オインクゲームズが2010年から現在までに制作した
40以上のボードゲームの中から選りすぐりのタイトルを、デジタルかつオンラインで遊べるようにしたものです。
ボードゲームの面白さをデジタルで再現するのは一筋縄ではいきませんでした。他のプレイヤーを感じない、
盛り上がりに欠けるなど、様々な壁にぶつかりました。本セッションでは、オインクゲームズのデジタル部が、
いかにしてこれらの課題をUIデザインで解決していったかを共有します。また、開発に至った経緯や、
初期のコンセプト・ビジュアルデザインについても説明します。そこから更に一歩進んで、デジタル上に
正確にボードゲームを再現するだけでなく、リアルでの制約に囚われていた部分や、デジタルならではの
利点を活かせる部分について、元のコンポーネント(UI)やルール(ゲームデザイン)に囚われずに
変更を入れることで、ボードゲームの良さとデジタルゲームの良さを併せ持つ、デジタルだからこそ
出来るボードゲームの形を目指した事例を紹介します。
講演者プロフィール
新藤 愛大
2014年より株式会社オインクゲームズにてプログラマーとして勤務。これまでにリリースされた全てのデジタルゲームのUIアニメーションや演出を手掛ける。近年ではデザイナー業務も行う。「レッツプレイ!オインクゲームズ」ではUIデザイン、モデリング、UIアニメーション、演出を担当。
「レッツプレイ!オインクゲームズ」(2021)
「とらきちのトラキッチン」(2021)
「タケシとヒロシ」(2019)
「エフェクト/UIモーションの役割〜背後にある意図とその実現」(CEDEC 2016)
《講演者からのメッセージ》
ボードゲームのデジタル化は我々にとっても初めての挑戦で、作っていく過程で様々な発見がありました。ボードゲームとデジタルゲームの双方を長く作ってきたからこそ分かった知見をお話し致します。