Applibotでは、運用7周年を迎えたジョーカー~ギャングロード~から2021年にリリースされたNieR Re[in]carnationに至るまで、多くのモバイルゲーム運用を行なってきました。
モバイルゲーム運用において、マスタデータのテストがQA工数の大きな割合を占めています。
モバイル端末操作を通して全てのデータを確認するには膨大な時間がかかり、新しいマスタデータの追加が既存のマスタデータに対して不整合を起こしていないことを担保することは容易ではありません。
自動でマスタデータを検証すべく、マスタデータ自動検証ツール「Ocarina」を開発しました。
「Ocarina」はSQLの特性を活かして導入コスト低く開発、導入出来るように設計されています。
「Ocarina」の開発の経緯から構築・運用方法、実際に得られた効果をお話します。
講演者プロフィール
嶋 紘之
2015年に株式会社サイバーエージェントに新卒入社。
株式会社Applibotにて「ジョーカー~ギャングロード~」や「BLADE XLORD―ブレイドエクスロード―」など、複数の運用タイトルにバックエンドエンジニアとして携わる。
「NieR Re[in]carnation」では管理画面の開発やカスタマーサポート向け調査ツールの整備、マスタデータのバリデータ開発など、ゲーム運用向けツールの整備に従事。
《講演者からのメッセージ》
安心して楽しんで頂けるゲーム運用を長く行うには、マスタデータ起因の不具合を無くしていくことが不可欠です。
長く運用すればするほど品質が高まることを目指して、マスタデータバリデータの設計/構築を行いました。
比較的簡単に構築出来るよう設計していますので、ゲーム運用におけるマスタデータの品質担保の参考になれば幸いです。