本セッションでは、ゲーム地図上にゲーム内外のデータを表示することによる作業効率化の取り組みを紹介します。地図へのデータ表示により、エネミー・アイテム等の配置把握、ゲーム内の位置を指定した指示出し、負荷の高くなるエリアの確認、といった作業を容易にしました。
これらを実現するための、ゲーム地図を俯瞰表示し各種データを可視化させる支援ツールの開発について取り上げます。ツール開発の目的や実現方法といったツール自体の解説に加え、開発工程上の工夫や発生した問題への対応などの事例についてもお話します。
講演者プロフィール
川崎 涼太
2012年に株式会社フロム・ソフトウェアに入社。
入社直後は、ARMORED CORE VERDICT DAY のゲームサーバー開発に関わる。
その後、技術部(現R&Dセクション)で主にツールのサーバーサイド開発を担当。
2016年、ゲームプログラマーセクションへ異動。主にゲームUIの開発を担当しながら、ツール開発・CI/CD・開発サーバー管理などゲーム開発環境の運営・改善・効率化に努める。
《講演者からのメッセージ》
近年のコンシューマゲーム開発はマップの規模が大きくなりやすいです。
そのため、開発中のマップを俯瞰できるツールの重要度はかなり上がっていると思います。
今回はそのために開発した"情報地図"という開発支援ツールについての紹介と、開発自体を効率化出来た事例を紹介します。
興味がある方は気軽にお越しください。
古田島 裕斗
2017年に株式会社フロム・ソフトウェアへ入社。
R&Dセクションで主にゲーム開発支援の業務に携わる。
タイトル開発用の内製ツールおよびツール用サーバーの開発、保守を担当。
《講演者からのメッセージ》
今回お話する "情報地図" は、特定プロジェクト向けに開発しています。
しかし将来的には他プロジェクトでも使用することも目指しており、汎用化にも強く取り組みました。
ゲーム開発に直接関わらない部署の立場から、そのような汎用化の取り組みについてもご紹介したいと考えています。
今回の講演が、皆様のツール開発の一助になりましたら幸いです。