オンラインゲームアプリの開発をする上で、複数のバージョンが平行で開発される、もしくは開発用、QAチェック用など、さまざまな環境を同時に運用する必要がでてきます。
ここで環境というのは、デプロイされているサーバのソースコード、DBに適用されているスキーマ構造、インポートされているマスターデータのおよそ三つに分けることができますが、問題になりやすいのが、どの環境にそれぞれ何が適用されているのか、を環境が多くなればなるほど把握しづらくなってしまうことです。
そこで、「アサルトリリィ Last Bullet」ではコードのデプロイからDBスキーマのマイグレーション、マスターデータのバリデーション〜インポートまでを1プロセスとして自動化することで
・適用忘れ、不適切なマスターデータの適用によるダウンタイムを減らして開発作業を止めない
・テストの巻き戻りを防ぐ
・適用作業に人員を割かない
・適用プロセスの属人化を防ぐ
これらの問題を解決しました。
本セッションでは、使用したツールやカスタマイズポイントなどを、実際に使用しているコードを交えながら紹介します。
講演者プロフィール
原田 大志
2007年にゲーム業界に転職後、MMORPGのリアルタイムサーバ開発を経験した後に、スマートフォン向けゲームクライアント開発、ビルド環境の整備や開発フロー改善など幅広く従事。
2020年に株式会社ポケラボに入社してすぐに「アサルトリリィ Last Bullet」の開発に参加。現在も同プロジェクトの運用開発を担当。
《講演者からのメッセージ》
「アサルトリリィ Last Bullet」で行っている、コードのデプロイからDBスキーマのマイグレーション、マスターデータのバリデーション〜インポートまでの自動化におけるポイントと、実際に使っているツールやコードをまとめて紹介します。