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日時:
2021年08月24日(火)14時50分〜15時50分
形式: レギュラーセッション(60分)
受講スキル:
音信号を対象とした信号処理の基礎を学んだことがある方.
歌声合成ソフトウェアを少しでも触ったことがある方.
受講者が得られるであろう知見:
音声・歌声合成技術の変遷と,次世代の歌声合成で必要になると予測される歌唱デザイン技術について学びます.
セッションを通じて,歌声合成の研究に必要となる基礎知識や研究の魅力も知ることができます.
セッションの内容
歌声を合成するための研究では,素人でも人間と同じ品質の歌声を手軽に作りたいという需要と,クリエイター側の自己表現として個性を演出したいという異なる需要を考慮する必要がある.人間の歌声に匹敵する高品質な歌声を生成する技術はすでに様々な研究により実現されている一方,本研究ではクリエイター側の個性を効率的に表現するための技術開発に取り組んできた.本セッションでは,デザイン技術やインタフェース設計に関する研究に加え,関連する研究者・技術者を増やし分野全体を活性化させることを目指した一連の取り組みについて紹介する.最先端の技術だけではなく,歌声合成研究の変遷についても併せて説明する.
講演者プロフィール
森勢 将雅
所属 : 明治大学
部署 : 総合数理学部先端メディアサイエンス学科
役職 : 准教授
2019年4月より現職.熱い三流を目指して日々楽しく研究しています.コロナ社より「ひたすら楽して音響信号解析」「音声分析合成」発売中です.
《講演者からのメッセージ》
音声・歌声に関する研究は現在急速に発展し,すでに人間と同じ品質の音声合成は実現されています.合成結果の品質を追求していた研究者は次のステップを考えるフェーズへ進むことになり,現在は多くの研究が同時並行で進められている百花繚乱の状況です.本セッションでは,そのような状況下で進めている1つの道筋を紹介します.皆様にも関連研究に興味をもって頂き,また参入して頂ければ幸いです.