2020年より、ゲーム業界でもリモートワークが恒常化してきました。
その中で、ワーキングペアレントの働き方はどのように変わったでしょうか?
新たに生まれた課題は何でしょうか?
「仕事への影響・不安」を持ちながらも、育児休業を取得し、職場復帰した登壇者たちが、「男性育児休業の実態」と、「リモートワークでの育児両立の難しさと働き方」をテーマに、3社の事例を紹介します。
厚生労働省が発表している「男性の育児休業取得促進等に関する参考資料集」を元に、「制度の説明」「取得方法」を冒頭で紹介。
その後、本セッション用にゲーム業界各社で取った最新の「男性の育児休業~復帰後の働き方(リモート含む)アンケート」についての共有を行います。
<2021年版アンケートのご協力をお願いいたします>
●【男性育休アンケート】対象者:「取得経験者」「取得しなかった方」「非該当者(性別問わず)」⇒それぞれのご意見をお聞かせください
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSffPzMyQ6hsNU9u84DSAuWzeWFRcPJFJoDzsjAHeS2YLmRAxA/viewform
・「上司」「経営者」の立場からの意見、考え方も、一例としてお伝えいたします。
・各社社内コミュニティの紹介や、オンライン環境での活動状況もお話しいたします。
講演者プロフィール
茂呂 真由美
セガにデザイナーとして新卒入社。CSタイトル、Web、アプリ、SNS、インナーコミュニケーション活動等、幅広く従事。
現在はセガサミーホールディングス にて、グループ会社全体のコミュニケーション推進活動を企画、実践中。
●主なタイトル
『AZEL -パンツァードラグーンRPG-』背景
『スペースチャンネル5』コンセプトアート/モデリングチームリーダー 『スペースチャンネル5 パート2』アートディレクター
『そにっく・ざ・スケッチほっぐ』ディレクター/アートディレクター/原画
●登壇歴
・CEDEC2018ワーママ・ワーパパたちの働き方改革を共有しよう!そして、何か新しい行動を興してみよう!
・ゲーム業界で働く女性の交流イベント「Unity Women in Gaming : Tokyo」
・CEDEC2019ワーママ・ワーパパたちの働き方と悩み/御社の悩みは何ですか?他社はどう解決しているの?
《講演者からのメッセージ》
セガ、コンシューマー開発出身の、新卒入社ワーママ最年長。
小5、高2、姉妹の母。
悩みを抱えている方が、相談できる環境を作っていきたいと思い、CEDECで活動を続けています。
ゲーム業界で働く仲間の悩み、解決へ向けての取り組みを知り、自社に持ち帰って共有して頂きたいです。
本講演が、貴社での話題作りのキッカケになれば幸いです。
増田 亮
2009年 セガ入社
『Phantasy Star Online 2』でUI、サウンド、クラウド、ツール周りを担当。2019年10月~2020年3月まで(約半年間)育児休暇を取得。
《講演者からのメッセージ》
男性の育休取得について部内で事例が少ない中で迷いもありましたが、今では育休を取得してよかったと感じています。
このセッションでメリット・デメリットについて、具体的な体験談を交えてお伝えできればと思います。
竹内 公紀
モバイルビジネスのプロモーション、企画、運営などを経験した後、2014年に株式会社セガに入社。
主にスマートフォン向けゲームのデータ分析を担当し、社内のデータと分析の標準化活動にも力を入れる。
里帰り出産せず、退院初日から夫婦だけの育児を開始。
2020年4月~2020年11月まで(約8か月間)育児休暇を取得。
《講演者からのメッセージ》
妊娠発覚時から夫婦で話し合い半年以上の長期育休取得を考えていたため、
充実した育休にしようと事前の準備に力を入れました。
・事前の社内への調整や引き継ぎを行うという仕事上の準備
・出産直後から戦力となれるように家事と育児スキルの事前準備(パパ修行)
・収入減でも不安にならないように出産・育児に関する制度や手当についての調査
セッションではこうした体験を通じて気づいた点などをご紹介できればと思います。
渡邉 吉治
プログラマとして、2008年に新卒で(株)セガに入社。
主に携帯ゲーム機向けのゲーム開発を経て、2012年発売の「サムライ&ドラゴンズ」からサーバーサイドの開発が主業務に。
以降、サーバーサイドのアプリケーション開発担当としてスマホゲームに携わる。
直近の主な開発タイトル「D×2 真・女神転生リベレーション」
2018年10月~2019年3月の期間、育児休暇を取得。
《講演者からのメッセージ》
現在3歳になる娘を持つパパです。
保育園の送り迎えのため、仕事は育児時短勤務をさせてもらっています。
皆さんが、育児休暇をよりイメージできるようにお伝えできればと思います。
佐々木 瞬
コンシューマータイトルのディレクター・リードエンジニアを経て、2013年にUnreal Engine専門のゲームデベロッパー、株式会社ヒストリアを設立。プロデューサー・ディレクターとして家庭用ゲーム、アーケードゲーム、VRコンテンツ、ノンゲームコンテンツの開発を中心に活動中。ミニコンテスト「UE4ぷちコン」やセミナーイベント「出張ヒストリア! UE4勉強会」をはじめとする開発者コミュニティ活動にも力を入れる。
代表作
・「Caligula2」(開発プロデューサー/開発ディレクター)
・「アスレチックVR PAC-MAN CHALLENGE(パックマンチャレンジ)」(開発ディレクター)
・「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」(開発プロデューサー)
・「Airtone」(プロデューサー/ディレクター)
《講演者からのメッセージ》
今回は働く環境がテーマなので、私からは中小企業の経営者として何をどう考えて制度制定と運用をしているかを中心にお話しできればと思います。
業界にかかわるほぼすべての人が関係するテーマだと思いますので、従業員と経営者の相互理解の一助となれば幸いです。
安部 拓也
コンシューマゲームの開発、ツール開発などを経験した後、2018年に株式会社ヒストリアに入社。
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」運営リードエンジニアなどを担当。現在2度目の育児休暇取得中。
■ 育児休暇取得期間
・2019年5月~10月: 第一子の育児休暇取得。里帰り終了後、生後3か月~9か月頃の半年間。
・2021年6月~(最大2022年3月頃まで): 第二子の育児休暇取得中。こちらは生後0か月からの育休取得。
《講演者からのメッセージ》
半年の育児休暇を取得した後、フルタイム勤務しながら「家事育児の主力対応」「緊急時含む保育園お迎え」を維持すべく日々試行錯誤しています。
その過程でさまざまなことが起こりますが、よく分析すると業務で培った経験が活かせる場面も多々あります。
「とにかく大変」には留まらない、育児休暇の実際とその前後で起きたこと、課題への取り組み方をお話しできればと思います。
澤田 唯
2010年にスクウェア・エニックスへ新卒入社。
『ライトニングリターンズ FFXIII』『メビウスFF』の両作でリードプランナーを担当した後、2017年からは『FINAL FANTASY VII REMAKE』の開発に従事。
家では5歳長女と3歳長男の父。
それぞれの誕生直後に2週間程度の有給休暇と、2018年11月に保活目的の育休を取得。
《講演者からのメッセージ》
今のゲーム業界に負けず劣らず、変化の早い子育て事情。
そんな時代での子育ては不安が尽きないと思いますが、このセッションがその不安を晴らす一助になれば幸いです。
また、育休は夫婦合わせても取得期間半年以下とかなり短めの取得だったため、短期取得を経験した立場からの知見もお伝えできればと思います。