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日時:
2020年09月02日(水)11時00分〜12時00分
形式: チュートリアル
受講スキル:
C++上でのSIMD高速化や最適化に興味がある方
受講者が得られるであろう知見:
高速化の手段として自動ベクトル化という選択肢を得ることで作業効率化やノウハウを得ることが出来ます。
セッションの内容
昨今LLVMでのコード最適化や言語最適化が活発化しており、そのフロントエンドの一つであるClang上でのゲーム開発について自動ベクトル化を導入する利点を紹介します。初めて知る方のために自動ベクトル化についての背景と基礎的な概要、そしてゲーム開発において最新のClangを活用例の紹介をします。コンパイラーに検知されやすいベクトル化の記法や対策を解説します。
セッションを通じて今後のより効率的な開発に役立つことがあれば幸いです。
講演者プロフィール
岩﨑 順一
所属 : 株式会社Cygames
部署 : 技術本部 コンシューマー
役職 : シニアゲームエンジニア
2015年より株式会社Cygamesに所属。PC/ハイエンドコンシューマープラットフォームでの研究開発に従事。グラフィクス分野を中心にゲームエンジン開発や技術支援・ワークフロー改善などを担当。現在は大阪Cygamesで複数のタイトルを担当し、より高い品質のコンテンツ制作を進めている。
《講演者からのメッセージ》
昨今高速化のための実装最適化のコーディングスタイルが変化してきています。
従来のインラインアセンブラによる記述だけでなくコンパイラーの最適化性能向上によってSIMD命令活用が実用レベルになりつつあります。
本セッションではC++で記述しながらコンパイラーに最適化ヒントを与えながら高速なネイティブの並列演算命令を出力するTipsを紹介します。
可読性やメンテナンス性を持たせながら最速のコード記述する知見さえあれば実装のハードルを下げられると考えています。
皆様の開発に役立てば幸いです。