現在、ゲーム業界自体も大きな変革期を迎えています。具体的には5G時代の到来、新世代コンソールのリリース、XR、ハイパーカジュアルゲームやeスポーツなどのグローバル規模での隆盛、ゲームLIVE配信文化の定着などです。そしてこれらが局地的というよりはグローバルなゲームシーンに影響を与えているのです。つまり、現在は、ゲームビジネスをグローバルなワンシーンとして把握する必要がある時代になったと言えるでしょう。本講演は長年『ファミ通ゲーム白書』を編纂し、現在は海外ゲーム市場調査会社Newzooと連携することで欧米ゲーム市場情報を更に強化した株式会社KADOKAWA Game Linkageマーケティング部副部長を務める上床光信氏に欧米におけるゲームシーンの最前線を解説いただきます。
さらに、アジアのゲームビジネスについては、中国ゲームビジネスに15年近く携わってきたニキ株式会社CEOの北阪幹生氏にアジア市場に関して解説いただきます。
そしてこれらを20年近くにわたりアカデミックな立場でゲーム産業やその周辺産業をウォッチしてきた、立命館大学映像学部教授の中村彰憲氏がモデレートすることで激変するグローバルなゲームシーンを一目に俯瞰することを目指します。
講演者プロフィール
中村 彰憲
立命館大学映像学部教授。日本デジタルゲーム学会会長。立命館大学ゲーム研究センター副センター長。博士(学術)/名古屋大学大学院国際開発研究科修了。 主な著書に『中国ゲーム産業史』(Gzブレイン)『ファミコンとその時代』(NTT出版、共著)、『なぜ人はゲームにハマるのか』(ソフトバンクパブリッシング、共著)、『中国ゲームビジネス徹底研究』(エンターブレイン)など多数。『ファミ通ゲーム白書』では、中国及び新興市場を、『デジタルコンテンツ白書』は中国市場を担当している。
《講演者からのメッセージ》
世界は大きな変革の中にあります。是非、このセッションをとおしてゲーム業界の全体像を確認していただければと思っております。
北阪 幹生
15年以上、中国ゲーム会社の人間として日中イン・アウトのビジネスに従事。簡単に言うと『ゲームx中国』の人。
・03年単身中国上海に渡り、現地デベロッパーWinkingに入社。
大手日本企業との中国市場向けPC-MMO開発PJに携わる。
・09年 帰国し上海のPCのブラウザゲーム開発/運営会社UltiZenの日本支社立ち上げ。
・11年 同社のレッド・エンタテインメント買収を機にレッドに転籍。
・13年 中国パブリッシャー崑崙の日本支社副社長就任。
・20年 「ミラクルニキ」「恋プロ」のニキ株式会社CEO就任。
《講演者からのメッセージ》
これまでの経験や今後の展望などを交え、少しでも中国事業に興味の有る方から、現在進行系で携わっている方まで、皆様のお役に立てるような、実践的なお話しができるよう努めます。
上床 光信
『ファミ通ゲーム白書』の編集長をはじめ、20年間もの間ゲーム業界の屈指の「ファミ通マーケティングチーム」を率いる。
近年、同チームでは、総務省『eスポーツ産業における調査研究』をはじめ、Newzoo社の『Global Esports Market Report 2019』の日本語翻訳版を発刊するなど、eスポーツ市場やクラウドゲーム等にも注目し、ワールドワードに市場分析を手掛けている。また、『アニメマーケティング白書2020』を発刊するなど、ゲーム隣接業界も含めたエンタメ業界にもフォーカスし、ゲーム業界、エンタメ業界のマーケットアナリストとして業界の前線を走り続けている。
《講演者からのメッセージ》
ポストコロナの文脈での言及もできればと思っております。