前半:今野「新卒からのTA推移」
「TAはベテランのアーティストやアートへの造詣が深いプログラマがなるもの」
この言葉は僕がTAになるにあたって何度も聞かされた言葉です。本当にそうでしょうか。
求めるTA像によりますが、決してそんなことはなく、むしろ経験の量に限らず技術面の知識はアーティストの武器になることを、実例を併せて紹介させていただきたいと思います。
後半:清水「TAブートキャンプ ツールのGUIを作ろう」
本セッションでは、C#とWindows Formsを使用してのツールのGUIの作り方を1から紹介します。
Visual Studio上でのプロジェクト作成からシンプルなGUIを作成し、任意の処理を動かすところまでの流れを解説します。
また、ツールにあって当然の機能として求められる「ドラッグ&ドロップ対応」「設定の保存」「プログレスバー実装」の実装方法の一例を紹介します。
講演者プロフィール
麓 一博
1998年セガに入社。ドリームキャストの起動時の映像、いくつかのゲームタイトルのアート業務を経て、現在の描画ライブラリ開発、サポート部門へ。
現在では複数のゲームタイトルをDCCツール、表現技術面やワークフローに至るまで開発/サポートするチームを管理する立場へ。
・CEDEC登壇経験 2008~2015年
・XSI6のラウンチセミナーや、SiggraphAsia2009でリアルタイムシェーダー勉強法のプレゼン
・ソフトバンク クリエイティブ:デジタルゲームの技術にてテクニカルアーティストに関するインタビュー、「ゲームクリエイターが知るべき97のこと」TAについて寄稿など
・CEDEC2015~2020 運営委員会のプログラムWGビジュアルアーツ主担当
・TA Bootcampではセッションコーディネートを担当
《講演者からのメッセージ》
Technical Artist Bootcamp 2020 ですが、今年は若手新人TAラウンドテーブルのメイン二人が成長し、今度は教える側に立つ姿をお届けできればと思い企画しました。
麓は登壇しませんが、全てはかならず役に立つ知識となります。
TAの血肉とし、ハードな世の中を生き抜いていきましょう!!
今野 達斗
2015年~ 株式会社ヘキサドライブ 新卒でテクニカルアーティストとして入社
2018年~ 株式会社クリーチャーズ テクニカルアーティストとして入社
DCCツール全般の社内サポート、アートリソース周りのインフラ整備、シェーダー作成等を主に対応
CEDEC2017、 CEDEC2018にて若手TAラウンドテーブルのモデレータとして登壇
《講演者からのメッセージ》
テクニカル方面に興味の強いアーティストがやれる仕事は経験の大小に問わず多く、非常に多いです。
今回のBootcampでは若手からの成長という題材ですので、技術的な話よりも生み出すことの出来た価値にについて主軸をおいたお話をさせていただく予定です。
開発規模の拡大やDCCツールなどの手段の多分化に伴い、最早TAの価値は疑いようの無いものになっています。特に若手アーティストこそ、ぜひテクニカル方面に興味を持って開発への新たなブレイクスルーを生み出していってください。
清水 宣寿
<講演者プロフィール>
2016年に株式会社セガゲームスにプログラマーとして入社。
1年目からインハウスツール開発、DCCツールサポートなどをするTAの部署に配属される。
現在5年目、3DCG関連ツールのサポートや、業務効率化のためのインハウスツールの開発等、プロジェクトを支援する業務で活躍中。
過去のCEDEC講演
CEDEC2017「若手テクニカルアーティストの業務効率改善への貢献、育成について話すラウンドテーブル」
CEDEC2018「若手テクニカルアーティストの育成とその役割について話すラウンドテーブル」
CEDEC2019「日々の業務から少しずつ始める!TA育成について話すラウンドテーブル」
《講演者からのメッセージ》
今回はチュートリアルセッションとのことで、C#とWindows Forms使ってのツールのGUIの作り方を解説します。
Windows Formsはレガシーですが入門には丁度良く、初心者が調べながら修得していくには良い環境となっています。
基礎的な内容ではありますが、これから始めてみようとしている方の参考になれば幸いです。