ゲームデザインの中でもひっそりと存在するUI。当たり前のようにそこにある、ゲームとプレイヤーを繋ぐ、欠かせない要素です。
決して派手ではないかもしれませんが、そこには「ゲームをもっと面白く、もっとよくしたい!」「ユーザーさんに快適に使ってもらいたい!」というUIデザイナーのおもてなしの心が込められています。
本セッションでは、カービィチームのUIデザイナーが日々大切にしている
・実際の使いやすさを考える
・UIをゲーム全体の流れで考える
・遊び心を忘れない
この3つのトピックを通して、カービィのUIがどのように作られているか、実際に活用している便利ツールやシステムを交えて紹介いたします。
講演者プロフィール
伊藤 晴香
入社後、ゲーム機本体内蔵ソフトウェアのUIや、初代『ハコボーイ!』のデザイン全般を担当するなど、様々なデザイン制作を経験したあと、カービィチームに配属。
『星のカービィ ロボボプラネット』『星のカービィ スターアライズ』ではUIデザインを担当。
《講演者からのメッセージ》
「良いゲームUI」というのは、そのゲームの面白さや世界観を表現しつつ、実際にそのUIに触れるプレイヤーの気持ちに寄り添う「おもてなしの心」によって生まれるものだと考えています。
私自身もカービィチームでUIデザインを担当するなかで、どうしたらもっと「良いゲームUI」になるんだろうと、日々模索しています。
本セッションでは、より良いゲームUIにするためにカービィチームとして考え、おもてなしの心によって導きだしてきたものを、カービィUIのデザイン事例を通じて共有します。
そして、このセッションをきっかけに、UIデザインをもっとたくさんの人たちと共有しさらに活性化することができれば、とてもうれしく思います。
剣持 紫
ゲーム機本体内蔵ソフトウェアの開発や実験プロジェクトに携わった後、『星のカービィ トリプルデラックス』からカービィシリーズのUIを担当。
『星のカービィ ロボボプラネット』ではリードUIデザインを務め、最新作『スーパーカービィハンターズ』のUIも担当。
最近ではUIのほか、ゲームタイトルのロゴやアートワークも手がける。
《講演者からのメッセージ》
「UIは目立ちにくいセクション」という印象を持っていませんか?私自身、初めはそういった印象を持っていました。
しかし 実際に手がけてみれば、背景や演出も含めた画面全体をデザインすることの楽しさ、情報伝達の設計の奥深さ、 ゲーム全体の流れを考慮してデザインを作り上げていくことの大切さなど、映像制作などでは味わえない、まさにゲーム作りの醍醐味を味わえるセクションだということに気が付くはずです。
本セッションでは、プレイヤーとゲームを繋ぐ架け橋となれる「UIの魅力」と、私たちが心掛けている「おもてなしの心」をご紹介していきます。