録音技術と音楽トレンドは切っても切り離せない表裏一体のものです。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)が当たり前になった2000年以降、日本のポップス界もテクノロジーとともに様相が変化していきました。月刊誌『サウンド&レコーディング・マガジン』での取材を通して、それらの関係性を振り返りつつ、意外と知られていないポップスのレコーディング現場の話も織り交ぜながらお伝えします。そして今後、音楽はどのような存在になっていくのか……ゲーム音楽クリエイターの皆さんにも楽しんでいただける内容にしたいと思います。
講演者プロフィール
篠崎 賢太郎
リットーミュージック第一MC事業部・事業部長。東京都出身、44歳。大学卒業後、西新宿のアナログ・レコード店で2年間修行をした後、1999年に音楽書/楽器教則本を主軸とする出版社リットーミュージック入社し、『キーボード・マガジン』編集部に配属。2001年にサウンド&レコーディング・マガジン編集部へ異動、2014年に編集長就任。テクノロジーとともに進化する日本の音楽制作シーンを追い、歌詞やメロディなどをひっくるめて音をありのまま捉える“音響”の心地良さを読者に伝える。2018年には『Perfume×中田ヤスタカ対談』を紙媒体で唯一実現させるなどメジャー/マイナーを超えて奔走。早い段階からDommuneやニコ生などのストリーミング配信にも出演し、『ジョルジオ・モロダー×石野卓球』や『METAFIVE』などトーク・セッションの司会を務める。今年発売されたSOFT BALLETのCDボックス・セット『relics』の選曲も担当。音楽で皆が楽しめる新規事業を画策中。
《講演者からのメッセージ》
私が取材を通して見てきた、音楽テクノロジーとポップス・シーンの関係性について振り返っていきたいと思います。ポップス制作の特異点を浮き彫りにすることで、ゲーム・ミュージックの音作りのヒントに少しでも寄与できたら幸いです。