本セッションでは、ボードゲームのゲームデザイン手法をいくつかの類型に分けて説明していき、
デジタルゲームのゲームデザインへ活用できる情報としてまとめます。
また、ボードゲームの細分化されたメカニクス (ゲームシステム) を例示し
組み合わせによる新たな体験を生み出す可能性について論じます。
さらに、デジタルゲームとアナログゲームの違いや留意点を考察し
相互にフィードバックをしやすくなるような知見を提示します。
講演者プロフィール
中村 良
ドリームキャストやPS2などのコンシューマ機でのプログラミングから始まり、その後フィーチャーフォンで3Dゲーム制作へとシフト。
途中、車業界のUI開発などを経て、ゲームを作りたい気持ちを抑えられずラディアスリーの設立に参加。
2017年からボードゲーム事業を始め、アナログとデジタルの両輪で活動を続けている。
2017年から国内最大のボードゲーム展示即売会「ゲームマーケット」に出展、2018年からはドイツで開催される世界最大級のボードゲーム展示会「SPIEL」にも出展。
アナログゲームではゲームデザインから製造発注、営業、プロモーションとなんでもこなし、代表作『FILLIT』はゲームマーケット大賞の歴史の中で唯一のアブストラクトでの優秀賞を受賞。
《講演者からのメッセージ》
近年はアナログゲームの視点からの講演も増えてきており、アナログゲームに興味を持たれている方も多いかと思います。
そんな中で、アナログ・デジタルの両方の開発経験を通して、見聞きしてきたことや考えたことを皆さんに多少でもフィードバックできればと思い、初めて講演する側になってみました。
・なるほどこんな考え方があったのか
・わかってる話だったけど、他にも同じことを考えている人がいて安心した
などなど、何かは持って帰ってもらえると思うので、気楽な気持ちで聞いていただければと思います。