2019年10 月にセガ(旧セガゲームス)のスマホゲーム「コトダマン」がXFLAGへ移管されました。事前準備から合同チームでの運用、完全統合の道のりを事業、組織、経営観点でお話しします。
2019年3月頃から買収交渉を開始、5月ごろよりチーム含めた移管準備、7月からセガとミクシィの合同チームでの運用開始。
2019年10月にXFLAGへのパブリッシャー変更、11月にモンストコラボを実施。そして2020年1月にはコトダマン運営から21週目にして歴代最高売上を達成。
セガ、ミクシィ含めて関係者は100名以上にもなったPMIに関して得られた知見や苦労した点を発表させていただきます。
講演者プロフィール
江本真一
NECにてインフラエンジニアを経て、新規事業部門でWeb2.0やコンテンツ管理領域のソリューションに携わる。2011年にモバイルゲームのグリーへ入社。SNS事業およびゲームクリエイティブセンターを統括、さらにはVR事業、VTuber事業といった新規事業を推進。ミクシィ入社後はデジタルエンターテインメント事業本部にて、ゲーム開発、M&A/PMI、エンタメ事業全般の推進を担当。
《講演者からのメッセージ》
ゲームタイトルのブースト型買収という形で、買収後も積極的に人員やプロモーション費用などかけてきました。
大半のM&Aおよびプロジェクト統合がうまくいかないなか、本件は運よくユーザー数および売上の増加、2社の新チームでの運用まで漕ぎつけることができました。
ここで得たこと、失敗したことが、少しでも業界の発展に寄与できればと思います。
中村 泰良
ゲームプランナーとしてセガに入社しサカつくシリーズなどに携わる。2008年にバンダイに入社し立ち上げたネットで遊べるプロ野球カード「プロ野球オーナーズリーグ」が大ヒット。その後2012年に再びセガのスマホゲーム部門に入社。「サカつくシュート」「モンスターギア」「共闘ことばRPGコトダマン」をなどをプロデュースしスマッシュヒットさせる。2020年4月よりコトダマンの事業移管をきっかけにミクシィに入社。デジタルエンターテインメント事業本部にてコトダマンの発展と新規プロジェクトの立ち上げに挑戦中。
《講演者からのメッセージ》
スマホゲームタイトルの買収自体は珍しくなくなってきましたが、プロデューサーやメンバーを含んでの移籍、及び買収後に大規模プロモーションを行った事例は過去にないと思います。
どのような流れでこうなったのか、舞台裏はどうなっていたのか、買収された側の視点でお話ししたいと思います。