日々の業務から少しずつ始める!TA育成について話すラウンドテーブル

タグ:
日時:
2019年09月04日(水)14時50分〜15時50分
形式: ラウンドテーブル(60分)
プラットフォーム: コンシューマ アーケード PC モバイル
受講スキル:
TAを育てて行きたい、という考えの方 TAとしての業務経験のある方 TAを目指したい方
受講者が得られるであろう知見:
TAを育成する各社での取り組みの事例 TA育成のためのヒント
セッションの内容

本ラウンドテーブルは、昨年度の「若手テクニカルアーティスト(以下、TA)の育成とその役割について話すラウンドテーブル」、および、一昨年度の「若手TAの業務効率改善への貢献、育成について話すラウンドテーブル」の議論に続くものです。

近年、その需要から各社でTA業務を専門で行う若手を育成しようという動きが広がっています。昨年、一昨年のラウンドテーブルを通じて、TA育成について若手にTA業務をやらせてみること、その機会を与えることが大事ではないかと議論が交わされました。しかし、そのようなTAの育成を行うためには育成する側の環境や人材にある程度の余裕が必要になり、現実的には余裕がないためTA育成に向けた活動を行うことは困難の場合が多いという課題も判明しました。

そこで今年は、実業務へのアサインを通じてのTA育成に焦点を当て、日々の業務へのアサインから少しずつTAを育成していくことはできないか、どのような業務へアサインすることがTAとしての知見を深めることにつながるのかをラウンドテーブルという形で突き詰め共有し、業界への貢献へとつなげていきたいと考えています。


講演資料

  • 2019_183.zip

※資料のダウンロードにはログインが必要です。


講演者プロフィール

清水 宣寿

清水 宣寿
所属 : 株式会社セガゲームス
部署 : 第3事業部 第3開発2部 テクニカルサポートセクション
役職 : プログラマー

2016年に株式会社セガゲームスにプログラマーとして入社。
1年目からインハウスツール開発、DCCツールサポートなどをするTAの部署に配属される。
現在4年目、社内で使われている3DCGモデルビューアの開発等3DCG関連ツールのサポートや、
業務効率化のためのインハウスツールの開発等、プロジェクトを支援する業務で活躍中。

過去のCEDEC講演
CEDEC2017「若手テクニカルアーティストの業務効率改善への貢献、育成について話すラウンドテーブル」
CEDEC2018「若手テクニカルアーティストの育成とその役割について話すラウンドテーブル」

《講演者からのメッセージ》
昨年、一昨年に続いて、今年もTA育成についてのラウンドテーブルをやります。
今年のテーマは「日々の業務から少しずつ始めるTA育成」としました。
昨年、一昨年のテーマ「TAの育成」に加えて「どのように」の部分に1歩踏み込んだテーマで、TA育成について今までより具体的な内容の議論を交わすことができるかと思います。

今年は司会として参加させていただきます。
議論が盛り上がるように全力で取り組んでいきたいと思いますので何卒よろしくお願いいたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。

長谷川 翔一

長谷川 翔一
所属 : 株式会社カプコン
部署 : 第二大阪制作部 大阪第二制作室
役職 : エンヴァイロメントアーティスト

2017年に株式会社カプコンへ背景デザイナーとして入社。
タイトル内で主にシェーダー業務を行いつつ、背景のパイプライン構築を行っている。

《講演者からのメッセージ》
本ラウンドテーブルにて、初めて講演者として参加させて頂きます。
学生時代はゲーム等を作りながら、絵,CG,プログラミングを学び、新卒で背景デザイナーとして入社しました。
入社してからどのような業務をこなして、今に至るのかを共有させて頂き、有意義なラウンドテーブルになればと思っております。

脇田 卓

脇田 卓
所属 : 株式会社Cygames
部署 : デザイナー部 テクニカルアーティストチーム
役職 : テクニカルアーティスト

2016年に新卒として株式会社Cygamesに入社。TAとして、ワークフローの効率化、アーティストとエンジニア間の連携をサポートしている。現在はモバイルの開発において主に3DCG周りのツール開発やワークフローの整備を行っている。

《講演者からのメッセージ》
イラストレーターとして応募し、入社当時はコーディング未経験状態の新卒が、
3年経った今では一人のTAとしてプロジェクトに参画できるようになりました。
今振り返ると、私自身様々な「少しずつ始めるTA育成」を受けてきていたんだな、と気づかされることばかりです。
この機会に私からはそのような経験の中で得た学びや発見、TAとしての心境の変化などをお話しできればと思います。
また、皆さまから「少しずつ始めるTA育成」の経験を多くお聞きかせくだされば、と思っています。
是非、たくさん意見交換をして、これからの若手TAの育成にとって有意義なラウンドテーブルにしましょう。

佐藤 嵐

佐藤 嵐
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
部署 : 第三開発事業本部
役職 : テクニカルアーティスト

2017年3月法政大学大学院情報科学研究科情報科学専攻修士課程修了。修士(理学)。
同年4月株式会社スクウェア・エニックス入社 。第2ビジネス・ディビジョン映像チームを経て、現在は第三開発事業本部に所属。
映像・ゲーム作品において、DCCツールのプラグイン開発業務、エフェクトデザイン業務に従事。
社内でのHoudiniの普及にも注力。

《講演者からのメッセージ》
どのような業務がTAとしてのスキルを伸ばすことにつながるのかを皆様と議論できればと思います。

中村 翔

中村 翔
所属 : 株式会社スクウェア・エニックス
部署 : 第三開発事業本部
役職 : テクニカルアーティスト

2017年3月武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業。
同年4月株式会社スクウェア・エニックス入社。第三開発事業本部に所属し、『ファイナルファンタジーXIV』のTA業務に携わり、今年で3年目。
主な業務はデザイナーの開発環境整備やフロー構築、サポートツール作成・保守、トラブル対応等。

《講演者からのメッセージ》
長期運営タイトルのTAとして2年半業務を経験し、普段どのような考えをもって業務にあたっているのかなどのお話を通して、TAとしての業務経験・必要な考え方について皆さまと意見を交わせればと思います。

夏見 勇矢

夏見 勇矢
所属 : 株式会社ハル研究所
部署 : 開発本部 第1開発部 総合開発課
役職 : プログラマー

2015年、株式会社ハル研究所に新卒入社。
入社してから1年間はゲーム開発業務を経験し、
その後、社内のDCCツールのプラグイン開発チームに配属され、今年で4年目。
ツール開発に慣れてきたこともあり、現在はツール開発チームと
アーティストとの距離感を縮められるよう、日々工夫を重ねています。

メインのDCCツール:Maya
サブのDCCツール:modo
メインの言語:Python、mel
サブの言語:C#

《講演者からのメッセージ》
今年のテーマは「少しずつ始めるTA育成」ということで、
とてもよいテーマですよね。
私からは、プログラマーの視点でTAに慣れていくための
業務についてお話します。
とくにアーティストとの距離感を縮めるために
取り組んでいることについてお伝えしたいですし、
みなさんの取り組みもぜひお聞きしたいです。
たくさんお話しましょう!

髙河原 宏貴

髙河原 宏貴
所属 : 株式会社ヘキサドライブ
部署 : 開発部・大阪スタジオ
役職 : テクニカルアーティスト

株式会社ヘキサドライブに2016年度新卒入社。
背景アーティストとして各種開発業務に従事して約2年、自動化や効率化の可能性を肌で感じテクニカルアーティスト(以下、TA)に転向しました。
現在はDCCツールカスタマイズおよびインハウスツール開発保守運用、プロシージャルワークフロー構築、データチェックフロー自動化等を通じてアーティストをお手伝いしています。

《講演者からのメッセージ》
新卒アーティストからTAに転向した身として、その過程において「成長と貢献の相乗的な両立」は欠かせないコンセプトであり課題でもありました。
当日は実体験を交えながら「日々の業務から少しずつ始める」という切り口で困難や成功体験などを受講者の皆さまと共有し、自由闊達な意見交換の機会となることを楽しみにしております。
本ラウンドテーブルがTA入門のきっかけや育成のご参考になりますと幸いです。