昨今のゲームサーバに要求されるパフォーマンスは増加傾向にあり、サーバダウンによる逸失利益を鑑みると負荷対策は必須となりつつあるものの、その体系的な知識を提供する情報源は他の技術分野に比べ少ないのが現状です。大型タイトルのローンチ時にサーバ負荷が原因でログインできない状況も散見され、負荷に耐えきり無事ローンチするということが容易でないことも認識されつつあります。Cygamesではこのようなローンチ時の負荷への対策専門のチームがおり、事前に負荷予測をし、負荷試験を行い、仮に予測以上のアクセスがあってもスケールできる設計を支援し、安定したローンチを実現しています。これらを具体的にどのように行ってローンチ前に「負荷で絶対落とさないサーバ」を担保するかのノウハウをお話をいたします。
講演者プロフィール
伊藤 英知
サイバーエージェントグループのソーシャルゲーム会社を経て、2012年より株式会社Cygamesに参画。
フィーチャーフォン/スマートフォンのブラウザおよび、スマートフォンのネイティブゲームの開発・運用に携わる。近年はリリース前のタイトルの負荷対策として、サーバの負荷測定・設計・チューニングを行うことが多い。
負荷対策以外ではミドルウェアの検証や社内で使用しているサーバフレームワークのメンテナンスを担当、より安定して快適に遊べるよう日々開発を行っている。
《講演者からのメッセージ》
リリース前の負荷の予測は運用中とは違った難しさがあります。
それはリリース直後にメンテナンスを入れざるを得ないケースが多いことからも裏付けられるかと思います。
とはいえリリースを楽しみにしていただいているユーザさんの心情的をふまえると、リリース直後に快適に遊べないという事態を避けるのが理想的です。
そのためにCygamesで行っているリリース前の負荷予測を含めたノウハウをお伝えできればと思います。
サーバの負荷対策にご興味のある方はぜひお越しください。